「Groovy 1.7」RC版が登場
Java仮想マシン向けのスクリプト言語「Groovy」の開発チームは11月27日、最新の安定版「Groovy 1.6.6」と「Groovy 1.7」のリリース候補(RC)版を同時に公開した。同プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。
GroovyはJavaプラットフォーム上で動作するスクリプト言語で、Javaとの親和性の高さが特徴。言語仕様もJavaに似ているが、より簡潔にプログラムを記述できるものになっている。
Groovy 1.6.6ではバグ修正のほか、マークアップ作成ツール「MarkupBuilder」など一部機能の強化も行われた。
また、Groovy 1.7は現在開発ブランチにあり、今回公開されたのは1.7正式版に向けた初のRC版となる。「GroovyServletEngine」の書き直しが行われ、関連するGroovletとTempletesの利用に関する問題が修正されたほか、文法を含む仕様の改善、文字コードエンコーディング関連の問題の修正、アノテーションサポートの拡張、無名内部クラスとネステッドクラスの初期サポートも加わった。
そのほか、「Groove Console」での@Grapeサポートの改善や、アウトプットを外部のウィンドウペインで表示するアウトプットビジュアリゼーションモードの追加なども行われた。また、Groove Consoleでの行番号の表示に関する不具合も修正されている。
GroovyのライセンスはApache License 2.0。なお、Groovyを開発を支援するG2Oneは2008年に米SpringSourceにより買収されている。
Groovyプロジェクト
http://groovy.codehaus.org/
「Groovy 1.6.6」「Groovy 1.7」(RC版)ダウンロード
http://groovy.codehaus.org/Download