Googleの開発者によるJavaVM向けの新言語「Noop」、公開

 米Googleの開発者らが中心となって、Java仮想マシンで動く新しい言語「Noop」が、Google Code上で公開された。新・旧の開発言語の良い点をブレンドし、可読性の高いコードが書きやすい文法を備えているという。

 Noopは、Googleの開発者を中心に有志が集まって開始したプロジェクト。当初、Java仮想マシンを対象とする。Google Codeのプロジェクトページでは、Spring、Guiceなどのコンテナがアプリケーション開発に大きなメリットをもたらしていること、Unit Testingなどの自動テストの重要性が高くなっていることなどから、言語レベルでこれらの特徴を備える必要がある、と開発の背景を説明している。

 Javaに似たソースを持ち、言語レベルで依存性の設定やテストを言語レベルで統合する。最初からこれらの特徴を持たせることで、サードパーティのライブラリが不要になる。このほか、コードの読みやすさを重視し、デフォルトでの不変性、プロパティ、実行可能なドキュメンテーションなどの特徴も盛り込む。

 開発者らは現在、Noopのソースファイル利用として、Javaソースを生成するJava翻訳、Noopコードの解読や評価が可能となる変換、Javaバイトコードへのコンパイラの3つを計画しているという。

 NoopはApache License 2.0の下で公開されており、ソースコードはMecurialを利用して取得できる。

Google CodeのNoopプロジェクトサイト
http://code.google.com/p/noop/