米SpringSource、Tomcatベースのアプリサーバー「tc Server」の一般提供開始

 米SpringSourceは4月28日(米国時間)、自社Java EEアプリケーションサーバー「SpringSource tc Server」の一般提供を開始した。「Apache Tomcat 6」をベースにエンタープライズ機能とサポートを加えたもので、他社製Javaミドルウェアと対抗する。

 tc Serverは、オープンソースのJavaアプリケーションサーバーであるTomcatを中核とし、ミッションクリティカル対応の運行機能、高度診断、サポートを加えたもの。オープンソースではなく、商用で提供される。

 遠隔からのサーバーインスタンス設定管理、JDBCデータソースとコネクションプールの設定、Webサーバーでの仮想ホストやアクセスログの定義といったサーバー管理/アプリケーション管理機能を搭載した。安定性を強化し、ダウンタイムを減少できるという。

 アプリケーションスレッドロックの検出など、高度な診断機能も提供、エンタープライズでの利用を支援する。適切な機能レベルを提供することで、コストを削減し、管理を容易にするとしている。

 SpringSourceによると、米VMwareとの提携の下、VMwareの次期クラウドOS「VMware vSphere 4」向けのtc Server仮想アプライアンスも数カ月以内に提供する予定という。

 tc Serverの評価版は、SpringSourceのWebサイトよりダウンロードできる。

米SpringSource
http://www.springsource.com/

「SpringSource tc Server」評価版ダウンロード
http://www.springsource.com/download/tcserver