PHP開発者の7割がフレームワーク利用、デファクトは定まらず
PHP開発者の69%がアプリケーション開発で何らかのフレームワークを使用した経験があることが、アシアル(本社:東京都文京区)が2008年10月23日に発表したPHP動向調査で分かった。その際、JavaやRubyなどのようにデファクトスタンダードが存在せず、用途などに合わせて複数のフレームワークが使い分けられている実態も浮かび上がった。
7月21日に開催された「PHPカンファレンス2008」で実施したアンケートを集計した。有効回答者数は、同カンファレンス参加者の約4割にあたる156人。
フレームワークの使用率は前年調査から10%以上増加し、徐々に普及しているという。また、使用したことがあるフレームワークは、「Mojavi」が24%、「CakePHP」が22%、「Ethna」が21%、「symfony」が20%で、とくに偏らず、さまざまなフレームワークが利用されていることがうかがわれた。
今後使用してみたいフレームワークは、「CakePHP」が47%(前年32%)、「symfony」が43%(同33%)、「Zend Framework」が40%(同48%)、「Ethna」が13%(同25%)だった。CakePHPやsymfonyの注目が高まる一方、Ethnaは一歩後退。同社は、今後も実績や関心の高いフレームワークを使い分けて利用される状況が続くとみている。
このほか、就労環境について、満足している点は「人間関係」(51%)と「仕事内容」(40%)。不満な点は「年収」(33%)と「教育環境」(31%)という結果だった。年収は、200万以上500万円未満が全体の63%を占め、これらの層で年収に不満を持つの人は9割を超えていた。
PHPカンファレンス2008 アンケート結果
http://www.phppro.jp/article/phpconference2008/question.php