PHP向けWebアプリケーションフレームワーク「CakePHP 2.2」リリース
Webアプリケーションフレームワーク「CakePHP」のコアチームは7月1日、最新安定版「CakePHP 2.2」をリリースした。同時に、2.1系の最終リリースとなる「CakePHP 2.1.4」もリリースされた。
CakePHPはPHP向けのWebアプリケーションフレームワーク。MVCやORM(オブジェクト関係マッピング)といったコンセプトを利用し、効率よく高速に開発を行えるフレームワークを目指している。ライセンスはMIT Licenseで、開発の母体はCake Software Foundation。
CakePHP 2.2は3月に公開されたバージョン2.1以来の安定版となる。2.1系とはAPI互換があり、ほぼそのままアップグレードできるという。主要な変更点としては、ディスパッチャにコールバック関数をミドルウェアとしてアタッチできるディスパッチャフィルタや、モデルに対しオンザフライで検証ルールの作成や削除を行えるAPIの追加、グループ内のキャッシュキーにタグを付けたり、一括で削除できるキャッシュグループ機能などが挙げられている。
また、シームレスなカスタム検索ページネーション、CakeEmailの改良、ロギングサポートの改善、Key-Valueストア「Redis」に対応したキャッシュエンジンの追加、多重トランザクションのサポートなどが加わった。Setクラスが非推奨となり、より高速なHashクラスの利用が推奨されるようになり、CakeTimeでのタイムゾーンサポートでは、文字列とタイムスタンプに加えてDateTimeオブジェクトを利用できるようになるなど、細かい修正点も多い。
同時にリリースされたCakePHP 2.1.4は2.1系最後のバグ修正リリースで、今後、新機能やセキュリティ修正は2.2系で行っていくという。CakePHP 2.2と2.1.4はプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。
CakePHP
http://cakephp.org/