WebアプリケーションフレームワークCakePHP 2.0が登場、PHP 5.2以降に対応
Cake Software Foundationは10月16日、オープンソースのWebアプリケーション開発フレームワーク「CakePHP 2.0」をリリースした。PHP 5.2以降に対応したほか、多くのコンポーネントがリファクタリングさており、より使いやすくなっているという。
CakePHPはPHPで書かれたWebアプリケーション開発フレームワーク。Ruby on Railsのコンセプトを取り入れたMVCアーキテクチャを持ち、高速なアプリケーション開発が可能という。MIT Licenseで公開されている。
CakePHP 2.0ではPHP 4サポートが廃止され、PHP 5.2以降をサポートするよう全コードがリファクタリングされた。これにより例外やPHP Data Objects(PDO)、Standard PHP Library(SOK)、json_encodeといったPHP 5のネイティブ機能を利用できるようになる。
ファイルの命名規則にPSR-0提案を採用、すべてのクラスは同じ名前でファイルにマッピングされる。より設定しやすい新たなエラーや例外ハンドラも提供され、国際化関連機能も改良された。また、ユーザー独自のオブジェクトをCakePHPライブラリとして導入することもサポートされた。コアファイルを修正せずにCakePHPの挙動を変更できる。
そのほかコンソールライブラリも再構築され、自動的にヘルプを生成したり、パラメータチェックやカラー表示などに対応した。
テストでは、SimpleUnitに代わってPHPUnitが採用された。認証システムもリファクタリングされ、外部のサービスなどへの設定やプラグインが容易になった。データベース関連ではPostgreSQL、SQLite、Microsoft SQL Serverのサポートが強化され、MySQLと同等に利用できるようになっている。
CakePHP 2.0はプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。開発チームは同日、1.3系の最新バグ修正版となる「CakePHP 1.3.13」もリリースしている。
Cake Software Foundation
http://cakefoundation.org/
CakePHP
http://cakephp.org/