Windows Updateのファイル転送を悪用する新手のハッキング手法が登場――ファイアウォールを迂回してマルウェアをアップデート

 米国Symantecの研究者が5月10日、MicrosoftのWindows Updateサービスのファイル転送コンポーネント「Background Intelligent Transfer Service(BITS)」を悪用して、ファイアウォールを越えて悪意のあるコードをダウンロードさせるハッキング手法が使われていることを報告した。

Win4Lin Pro Desktop 4.0:他の無料の仮想化製品にも及ばず

 古参の仮想化製品の一つである「Win4Lin」には今や老朽化の兆しが見え始めている。Win4Linは競合製品の数が乏しく、しかも高価であった2000年当時は全盛を極めていた。しかしそれから7年を経た現在、仮想化製品は多数存在するだけでなく無料で入手可能になっているものまでいくつもある。Win4Lin Pro Desktop 4.0には前バージョン以来特に目立った改良点はなく、今となっては時代遅れであり他製品に大差をつけられている。

Microsoft、企業PC向けウイルス対策ソフトを来月発売――CEOのバルマー氏、「包括的なセキュリティを提供できる!」

 米国MicrosoftのCEO、スティーブ・バルマー氏は4月23日、オランダのアムステルダム市近郊で開催されたテクノロジー・イベントの基調講演で、企業のクライアントPC向けウイルス対策ソフトウェア「Forefront Client Security」を5月中に発売することを明らかにした。

ネットジャパン、WineベースのMac OS X用Windows互換ソフトを発売

 ネットジャパン(本社:東京都千代田区)は、米CodeWeaversが開発したMac OS X用Windows互換ソフト「CrossOver Mac 6.0 英語版」を2007年3月26日発売する。価格はパッケージ版が1万1550円、ダウンロード版が8400円。5月には「CrossOver Mac 6.1 日本語版」を発売する予定で、英語版ユーザーは無償でアップデートできる。

Vista付属の「Windows Mail」に脆弱性――リモート・コード実行を許すおそれ、発見した専門家は脆弱性の実証コードを販売

 3月23日、Windows Vistaに付属する電子メール・プログラム「Windows Mail」で脆弱性が見つかった。あるセキュリティ専門家は、悪意あるコードの実行に利用されるおそれがあると指摘している。ただし、この専門家は2週間前に、脆弱性実証コードの販売サービスを宣伝していた人物だった。

Vistaの脆弱性評価に関するMicrosoft幹部の見解に社内外から批判が集中――「深刻度をXPより低めに評価すべき」発言が問題に

 米国Microsoftでセキュリティ開発ライフサイクル(SDL)を担当する有名幹部が先週、Vistaの脆弱性の深刻度に関して、Windows XPとは異なる基準で低めに評価すべきとの見解を示した。Vistaには新しい安全対策機能が組み込まれているというのがその根拠だが、この発言に社内外から批判が集中している。

マイクロソフト、統合コミュニケーション・ソフトのベータ版を今月公開--3年以内に1億人のユーザーがOfficeアプリ上でIP電話を利用可能に

 米国マイクロソフトのビジネス部門担当社長、ジェフ・レイクス氏は3月7日、フロリダ州オーランドで開催された「VoiceCon Spring 2007」(3月5〜8日)で基調講演を行い、同社の統合コミュニケーション戦略の柱となるサーバ製品「Office Communications Server(OCS)2007」およびクライアント製品「Office Communicator(OC)2007」の公開ベータ版を今月中にテスター向けにリリースすると発表した。