OpenOffice.orgをMySQLに接続する

OpenOffice.orgの長所の1つは、さまざまなデータベースエンジンを使えることだ。適切なドライバさえあれば、事実上すべてのデータベースシステムに接続できる。MySQLも例外ではない。ただし、使用するデータベースドライバを決め、MySQLとOpenOffice.orgの接続を設定するには、少しばかり工夫が必要になる。以下に手順を追って説明したい。

Linux環境でVBコンポーネントをコンパイルできる新しいMono

Microsoft .NETプラットフォームのオープンソース版であるMonoの最新リリースには、Rolf Bjarne氏の開発したVisual Basicコンパイラがバンドルされている。それ自体もVisual Basicで書かれているこのコンパイラにより、非常に人気のあるプログラミング言語の1つであるVBで書かれたアプリケーションの開発と導入がLinux環境で容易に行えるようになる。

CrossOver Linux 6.0でWindowsアプリケーションを実行する

今月、CodeWeaversは同社Windows互換環境の主力製品のバージョン6.0を発表した。今回からCrossOver Linuxという名になったこの最新バージョンは、初めてゲームに正式対応している。対応アプリケーションの増加とゲーム領域への進出により、CrossOver Linux 6は、職場や学校のWindowsアプリケーションに戸惑うLinuxユーザにとって素晴しい選択肢の1つとなった。

CodeWeaversのCEOへのインタビュー:CrossOver Linuxの舞台裏

CodeWeaversからリリースされているCrossOver Linux 6は、Windows用のメジャーなアプリケーションおよびゲームをLinux上で動作させるためのプログラムである。今回のインタビューではCodeWeaversのCEOを務めるJeremy White氏に対し、フリーで利用可能なWineプロジェクトに対する同社の貢献形態および、ゲーム分野への新規参入に至った経緯を質問してみた。

Windows環境下でMacのAPIによるコーディングを可能にするCocotron

開発者Christopher Lloyd氏に映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のことを尋ねても無駄である。この映画で天才科学者ドクに扮した俳優とは同姓同名の別人だからだ。この記事の主役であるLloyd氏がマッド・サイエンティストぶりを発揮した対象は、Macプラットフォームのアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)Cocoaであり、彼はその成果をオープンソースのCocotronプロジェクトを通じて公開している。Cocotronにより、開発者たちはMacのCocoaアプリケーションをWindows用にクロスコンパイルすることができ、ひいてはLinuxでもCocoaアプリの利用が可能になる。

Windowsモバイル環境向けの2つの素敵なオープンソースツール

モバイル環境の構築はそれほど難しくない。必要なモバイルアプリケーションをUSBメモリかリムーバブルメディアにコピーするだけでよい。だが、モバイル生活をもっと快適なものにしたければ、少なくとも2つの問題を解決する必要がある。1つはモバイルアプリケーションを手際よく使えるようにすること、もう1つはUSBメモリとPC(母艦)の間でデータの同期を取ることだ。

WindowsバイナリをLinux上で直接実行させる方法

ここ最近、私がWindowsを使う機会は激減しているのだが、いくつかのソフトウェアについてだけはオープンソース系の同等品ではなく、Windows用アプリケーションを使う癖が抜け切れていない。とは言うものの、そうしたプログラムを実行するプラットフォームとしては純正のWindowsデスクトップではなく、GNU/LinuxシステムにWineを組み合わせた環境を用いている。その際に問題となるのは、これらのプログラムを起動するごとに毎度cd ~/.wine/drive_c/Program\ Files\My\ Windows\ App; wine My\ Windows\ App.exeという長ったらしいコマンドを打ち込む必要があることだ。

CedegaとLinux: Windows用ゲームをLinuxでプレイする

LinuxディストリビューションがWindowsに後れを取っている領域があるとするならば、それはゲームの領域だ。PCゲームのほとんどはWindows用に作られている。では、Linuxユーザはどうしたらいいのか? 答えはCedegaだ。TransGamingが開発したCedegaは、WineとDirectXを融合させた技術である。現在、Cedega 5.2.3は約50本のゲームを公式にサポートしているが、実際に動くゲームの本数はもっと多いはずである。

ローカライズしよう!

OpenOffice.orgのグルジア語へのローカライズが今年の夏に完了する見込みだ。これは旧ソビエト連邦の共和国だったグルジアで行われている重要なプロセスの一環である。1年前、グルジアの文部省はDeer Leapというプロジェクト――大金を投じて学校をコンピュータ化するというもの――でオープンソース・ソフトウェアに頼ることを決定した。そうする以外にグルジア語のソフトウェアを調達する道がなかったからだ。Microsoftのローカル・パートナーはグルジア版Windowsのリリースがさらに延期されると発表したばかりである。

Wine Doorsの導くLinux環境でのWindows用アプリの実行

私がWineを最初に使用したのは、手元のLinuxマシンにWindows用ソフトウェアのインストールを試みた時だったが、その際に気づかされたのは、これがユーザフレンドリとは言えない代物ということであった。そんな状況で助けとなったのは、必要な作業をサポートするためのWineToolsというアプリケーションの存在である。多数のサードパーティ製Windowsアプリケーションは、Internet Explorer(IE)の低レベルシステムを流用して必要なサービスの実装を行っているので、大多数のユーザにとってIEの入手は必須であるが、こうしたIEおよびその他のDLL群など必要なWindows用アドオンのダウンロードをサポートしてくれるのがこのWineToolsだ。もっともWineToolsは未だに各種の問題を引きずっており、これを使用し続ける場合はその他のWineアプリケーションとの間で様々なトラブルが発生することを覚悟しなければならないだろう。その一方で新たな希望として登場したのが、Wine Doorsという新興プロジェクトであり、WineToolsではカバーされなかった機能も今では補完されつつある。

LinuxがWindows Vistaに拮抗する日

GNU/Linux系のオペレーティングシステムは、Windows Vistaよりもハードディスクへのインストール容量が少なく、機能的に多少劣ったコンピュータでも使用できるので、このまま何もしなくてもセールス面でVistaを“凌駕”できそうなものである。だが、その考えは甘い! Linux陣営が来るべきVistaの到来に積極的な対抗をするには、むしろより一層のハードウェア的なレベルアップを図る必要があるのだ。