ネットジャパン、WineベースのMac OS X用Windows互換ソフトを発売

 ネットジャパン(本社:東京都千代田区)は、米CodeWeaversが開発したMac OS X用Windows互換ソフト「CrossOver Mac 6.0 英語版」を2007年3月26日発売する。価格はパッケージ版が1万1550円、ダウンロード版が8400円。5月には「CrossOver Mac 6.1 日本語版」を発売する予定で、英語版ユーザーは無償でアップデートできる。

 Windows互換APIを実装したアプリケーション互換レイヤー「Wine」(“WINE”Is Not an Emulator)をMac OS X上に移植し、ユーザーインタフェースなどを整備した。Windows OSなしで、Windows専用アプリケーションをネイティブに動作させることができる。Windows 98/2000/XPの互換環境を提供する。

 CrossOver Mac上では、exeなどのWindowsアプリをMac OS Xアプリと同様に実行できるほか、オートラン形式の光学メディアにも対応する。「ボトル」と呼ぶWindowsシミュレーション環境を、同時に複数動作させることが可能で、異なるバージョンのWindowsアプリケーションを同時に使用できる。

 動作環境はMac OS X v10.4.4以降、インテルCPUを搭載したMacにのみ対応し、512MB以上のRAMが必要。英語版は、日本語アプリケーションおよび日本フォントには対応しない。

 米国ではフォーラムが設けられ、ユーザーベースでアプリケーションごとの互換性検証作業が進められている。日本でも、日本語版発売に合わせて5月にフォーラムを開設する予定。【鴨沢 浅葱/Infostand】

ネットジャパン
http://www.netjapan.co.jp/

CodeWeavers
http://www.codeweavers.com/