オープンソース形態による高可用性ミドルウェア開発を選択したモバイル企業連合

本年1月にMotorolaより設立がアナウンスされたLiMo Foundationという団体は、モバイルアプリケーション開発に用いるLinuxベースのエコシステムを関連各社の共同で整備しようという試みであるが、その形態は純粋なオープンソース型プロジェクトとは呼びがたいものであった。ところが今回Motorolaおよびその提携企業群は、OpenSAFというミドルウェア開発用の新規プロジェクトを立ち上げることで、真のオープンソース化にむけた新たな一歩を踏み出したのである。

富士フイルムなど、デジタル画像管理規格「EVERPLAY」の管理をOSTAへ移管

 富士フイルム、イーストマン・コダック、コニカミノルタフォトイメージングの3社と、光ディスクに関する技術的な仕様を提案する業界団体OSTA(Optical Storage Technology Association)は2月27日、デジタル画像管理規格「EVERPLAY」のライセンス管理と普及推進をOSTAに移管することで合意したと発表した。

マイクロソフト、Vistaに「BPEL」サポートを追加--ビジネス・プロセス・アライアンスを結成

 米国マイクロソフトは2月26日、「Windows Vista」のワークフロー・レイヤーに「BPEL(Business Process Execution Language)」サポートを追加すると発表した。また、BPM(Business Process Management)アプリケーションの普及を促進する組織としてビジネス・プロセス・アライアンスを新たに結成したことも明らかにした。

Sun、ODFとOffice 2003の双方向変換プラグインを発表——正式提供は6月の予定

 米Sun Microsystemsは2月7日、「Open Document Format for Office Applications(ODF)」フォーマットとMicrosoftの「Office 2003」フォーマット間で、双方向の変換を実現するプラグイン「StarOffice 8 Conversion Technology」を提供すると発表した。プレビュー版は2月半ば、正式版は6月半ばにリリースする予定だという。

IEEE 802.11n部会、ドラフト規格のバージョン2.0を承認──標準化へ一歩前進

 先週、英国ロンドンで開催されたIEEE 802.11ワーキング・グループの会議において、次世代の高速無線LAN規格「IEEE 802.11n」の次期ドラフト仕様である「バージョン1.10」が承認された。ただし、今後もいくつかの標準化プロセスを経る必要があり、最終的な規格の承認は2008年以降になりそうだ。

Linux Standard Baseの提唱するクロスフォーマット対応型パッケージAPI構想

独立系ソフトウェアベンダ(ISV)がGNU/Linuxをサポートする際に遭遇する大きな問題の1つとして、利用されている非常に雑多なパッケージ管理システムに対応することが挙げられる。そしてこれは仮定上の話だが、仮にFree Standards Groupの提唱する構想が採用された場合、主要なパッケージシステムと各種のソフトウェアインストーラとの仲立ちをするアプリケーションプログラミングインタフェース(API)を提供するLinux Standard Base(LSB)の次回バージョンによって、こうした問題は解決されることになるというのだ。しかもFree Standards GroupのCTOを務めるIan Murdock氏の言葉を信じるならば、こうしたソリューションを大手ディストリビューションに取り込むのは2008年初頭には実現可能とのことなのである。

公開鍵基盤「PKI」に再び脚光──ID技術の採用拡大で

 各種アプリケーションでアイデンティティ(ID)技術の採用が進むなか、情報の秘匿性、安全性を保証する認証基盤である「PKI(Public Key Infrastructure:公開鍵基盤)」が再び脚光を集めている──。11月28日にロンドンで開催された標準化団体OASIS (Organization for the Advancement of Structured Information Standards)主催のコンファレンスでは、ベンダー各社が口をそろえて、そう指摘した。

Unicode 5.0:言語の分裂に挑み続けるUnicodeの新バージョン

Unicode Consortiumの究極的な目的は、人間界で用いられているすべての言語をコンピュータ上で再現するための標準を定めることだ。こうした目的を完全に達成するのはしばらく先のことになりそうだが、およそ3年をかけた作業の成果としてリリースされるUnicodeバージョン5.0の登場は、目標達成に向けて更なる一歩を前進させることになるだろう。こう説明するのは、同標準の創設者の1人でありUnicode委員会の代表を務めるMark Davis氏である。最終的な公開日が至近に迫った先日、Davis氏は多忙な中時間を割き、Unicodeの開発過程と克服すべき課題について語ってくれた。

Free Standards GroupがLSB Developer Networkを立ち上げ

Free Standards Group(FSG)は本日、Microsoftで言うMicrosoft Developer Network(MSDN)に相当するものを発表することになっている。その名も、Linux Standard Base(LSB)Developer Networkだ。LSB Developer Network(LDN)は、コミュニティのコンテンツとオリジナル・コンテンツを1か所に集約して、便利に使えるようにするための場所だ。開発者はここで、汎用性のあるLinuxアプリケーションを作成するための情報を得ることができる。

Portland 1.0 がリリース

10月11日、Open Source Development Labs (OSDL)とfreedesktop.orgが、Portland共通デスクトップ・インタフェース1.0のリリースを発表した。Portlandは、昨年、オレゴン州ポートランドで開催された第1回Desktop Architects Meeting(DAM)で提案されたもので、ISVがLinux向けアプリケーションを書く際の条件整備を目的としている。同プロジェクトは、着手後1年足らずでリリースに漕ぎ着けた。