OpenOfficeとOffice 2007それぞれに対応するツールキットが登場
OpenOffice.orgのツールキットを使えば、開発者は「Open Document Format for Office Applications(ODF)」フォーマットで文書を保存する機能を多様なアプリケーションに追加できるようになる。これまでは、文書をODF フォーマットで保存する機能を付け加えるには、アプリケーションに相当量のコードを追加しなければならなかったが、同ツールキットにより、その手間が軽減される。
一方、Microsoftが提供するツールキットは、同社のプロダクティビティ・スイート「Office 2007」に対応するアプリケーションの開発を支援するためのもの。Office 2007は、ODFと競合する「Office Open XML」フォーマットをベースとしており、企業顧客向けにすでにリリースが開始されている。一般向けのリリース開始は1月30日の予定。
同ツールキットは「Windows SharePoint Services 3.0」「Microsoft Office SharePoint Server 2007」「Microsoft Office Project 2007」に対応し、MS-Officeと連動したビジネス・アプリケーションを開発するための技術ガイダンスとサンプル・コードも提供される。
Microsoftはそうしたビジネス・アプリケーションにより、企業ユーザーがOfficeの新しいユーザー・インタフェース「Microsoft Office Fluent」(23日発表)を介して、バックエンド・システムからデータにアクセスできるようにしたい考えだ。同社は開発者がOfficeと同様のルック&フィールを備えた新しいアプリケーションを開発できるよう、Fluentを無料でライセンス供与する方針という。
国際標準化機構(ISO)は最近、ODFを標準規格として承認した。ODFはIBMやSun Microsystemsなどがサポートしている。一方、MicrosoftのOffice Open XMLフォーマットは最近、国際標準化機関のエクマ・インターナショナルに標準規格として承認されたが、まだISOの承認は得られていない。
(エリザベス・モンタルバノ/IDG News Service ニューヨーク支局)
米Microsoft
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OpenOffice.orgプロジェクト http://www.openoffice.org/
提供:Computerworld.jp