Sun、ODFとOffice 2003の双方向変換プラグインを発表——正式提供は6月の予定

 米Sun Microsystemsは2月7日、「Open Document Format for Office Applications(ODF)」フォーマットとMicrosoftの「Office 2003」フォーマット間で、双方向の変換を実現するプラグイン「StarOffice 8 Conversion Technology」を提供すると発表した。プレビュー版は2月半ば、正式版は6月半ばにリリースする予定だという。

 ODFは、SunやIBMなどが支持を表明している文書フォーマットで、すでに国際標準化機構(ISO)規格として承認されている。こうしたことから、フランス政府や米マサチューセッツ州の政府当局などは、ODFを文書データの標準フォーマットとして利用することを推奨している。

 同プラグインを利用することで、MicrosoftのOffice 2003を利用しているユーザーは、「Word 2003(.doc)」と「OpenOffice Writer」の双方向変換が可能になる。Sunでは将来的に、スプレッドシート(Excel)やプレゼンテーション文書(PowerPoint)などとの変換ツールや、1月末に発売された「Office system 2007」に対応する変換ツールも提供する予定だという。

 StarOffice 8 Conversion Technologyのもう1つの特徴は、「支援技術」を搭載したコンピュータにインストールすれば、Word 2003以前のWordフォーマットもODFに変換できる点だ。

 ここでの支援技術とは、知覚障害者用のスクリーン・リーダーや、身体障害者のキーボード操作を補助するオンスクリーン・キーボードなどを指している。

 Sunの最高オープンソース責任者、シモン・フィップス氏によると、こうした支援技術を開発しているベンダーがWord 2003のインタフェースのリバース・エンジニアリングを行ったことで、Word 2003以前のWordフォーマットもODFに変換することが可能になったという。

 「われわれは、ODFフォーマットを活用したワークフローに障害者が参加できるよう努力を重ねている。しかし、Microsoftはこれらのデバイスを利用できるようにするためのインタフェースを公開していない」(フィップス氏)

 Sunは、StarOffice 8 Conversion Technologyなどの変換ツールの開発にあたり、「OpenOffice.org」の技術をベースとしたライブラリを構築した。

 もっとも、ODF変換ツールを提供しているのはSunだけではない。Sunと同様にODFをサポートしているIBMは、視覚障害者の支援を目的に、ODFデータの音声変換技術を開発している。

 一方、Microsoftは、Office system 2007で30種類のファイル・フォーマットをサポートしているにもかかわらず、ODFをネイティブ・サポートしていない。同社は、独自フォーマットであるOpen XMLを提案しており、Office system 2007でも同フォーマットを採用しているのだ。

 現在、MicrosoftではOpenXMLとODFとの間で双方向変換を実現するツール「ODF Translator」を開発中であり、開発者を対象にしたWebサイトSourceForge.netですでに「ODF TranslatorVer1.0」を提供している。

 Microsoftは、ODFと同様にOpenXMLを国際標準化機構(ISO)標準としたい考えだ。ISOでは現在、承認するかどうかの検討作業を行っているが、そのプロセスは難航しているようだ。2月6日には、世界19カ国の代表が、OpenXMLをISO標準とすることに反対する意見書をISOに提出している。

(エリザベス・モンタルバノ/IDG News Service ニューヨーク支局)

米Sun Microsystems
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提供:Computerworld.jp