Linux Foundation、通信事業者向けLinux標準仕様の新版「CGL4.0」を発表

 Linux Foundationは2月27日(米国時間)、通信事業者向けのLinux標準仕様の新版「Carrier Grade Linux 4.0 Specification」(以下、CGL4.0)を公開した。CGL4.0では、他の標準仕様との整合性の確保やCGL準拠認定プロセスの厳格化が図られている。

 CGLは、もともとLinuxの成長と推進を目的とする非営利団体、OSDL(Open Source Development Labs)によって2002年から策定されてきたもの。その内容には、「Performance」(パフォーマンス)、「Hardware」(ハードウェア)、「Standards」(標準準拠)、「Serviceability」(保守性)、「Availability」(可用性)、「Security」(セキュリティ)、「Clustering」(クラスタリング)の7つのカテゴリーをカバーする250件以上の要求が含まれている。OSDLは今年1月に別のLinux標準化団体であるFSG(Free Standards Group)と合併してLinux Foundationとなったため、CGL4.0の策定作業はLinux Foundationに引き継がれていた。

 CGL4.0での主な変更点は、SCOPE Allianceの「Carrier Grade Profile」との連携と、CGL準拠認定プロセスの厳格化。

 SCOPE Allianceは通信機器を製造する主要な企業で構成される団体で、同団体が作成したCarrier Grade Profileは通信機器における要求の優先順位を定めた仕様書だ。今回のCGL4.0では、Carrier Grade Profileに適合するように各技術要素に優先順位が設定されており、CGL4.0に準拠するLinuxディストリビューションは、同時にCarrier Grade Profileの要件を満たすことになるという。

 このSCOPE Allianceとの連携に伴い、CGL4.0からは各カテゴリーに含まれる要件が「不可欠な要件(Mandatory)」、「要件(Desired)」、「将来の要件(Roadmap)」の3つに分類されるようになった。従来はCGL要求のうちいくつかの要件を満たすだけでCGL準拠を取得することができたが、CGL4.0では不可欠な要件を満たさないLinuxディストリビューションはCGL準拠を謳えないようになっている。ちなみに、CGL4.0のレジストレーション手順の詳細は近日中に公開される予定である。

 なお、Linux FoundationはCGL4.0の公開と同時に、CGLワーキンググループをLSB(Linux Standard Base)ワーキンググループの一部として再組織したことも発表した。LSBは、Linux Foundationの前身の1つであるFSGが作成してきたLinux標準仕様であり、Linuxディストリビューション間の差異を吸収し、Linux対応ソフトウェアの開発を容易にすることを目的として策定されている。CGLワーキンググループとLSBワーキンググループの統合は、キャリアグレードの要求仕様をLSBの策定プロセスに統合するという、Linux Foundationの意向を反映したものとなっている。

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