ISOはOOXMLを標準規格候補から降ろすべきではないか

 MicrosoftによるOffice Open XML(OOXML)のISO標準化申請を受けてISO加盟各国の代表機関が出したコメントに対し、国際的な標準化団体ECMA(European Computer Manufacturers Association:欧州電子計算機工業会)が最近になって回答を出した(ただし、実際の2,293ページに及ぶ回答書の内容は非公開)。このECMAによる提案内容はジュネーブで開かれるBRM(Ballot Resolution Meeting)で議論され、その後、各国の代表機関は当初の投票結果を見直すことができる。しかしMicrosoftの対応からは、1年以内にOOXMLの4つの仕様を実装して相互運用を可能にしたうえで各仕様をクローズ化しようとの意図が明確に読み取れる。状況がどうあろうと、このような欠陥仕様を国際標準化すべきではない。

Dell:寄付金付きPC ボノの「(PRODUCT) RED」に協力

 米Dellと米Mirosoftは1月24日(米国時間)、エイズ対策への寄付金付きのパソコンとプリンターを、世界各国で販売すると発表した。ミュージシャンのボノさんの「(PRODUCT) RED」運動の一環で、売上金の一部がアフリカ諸国の予防・治療費用に充てられる。スイスのダボスで世界経済フォーラム総会が開かれ、アフリカ支援が討議されるのに合わせて発表された。

ソフォス、メールゲートウェイのセキュリティ脅威対策ソフトの最新版

 ソフォス(アラン・ブロデリック社長)は、メールセキュリティ対策ソリューションの最新版「PureMessage for Microsoft Exchange Version 3」を1月17日に発売した。価格はユーザー数や契約年数によって異なるが、100ユーザーで1年間契約の場合、1ユーザーあたり3780円。なお、利用するには「Sophos Email Security and Control」のライセンスを購入する必要がある。

OLPCのXOラップトップでLinuxとWindowsのデュアルブート?

 One Laptop Per Child(OLPC)プロジェクトがXOラップトップのデュアルブート化に向けてMicrosoftと協力しているという1月9日朝のニュースは、OLPC支持者の多くに衝撃を与えた。ComputerWorldの記事に引用されているNicholas Negroponte氏の言葉は次のとおり。「我々はMicrosoftと密な連携をとってデュアルブートシステムの開発を進めている。Appleのマシンのように、2つのOSのどちらでもブートできるようにするためだ。XOでWindowsを起動して実行するこのバージョンは非常に高速で、かなりの大成功といえる。我々はOSのデュアル化に相当な力を入れて取り組んでいる」

Sambaプロジェクトがすべてのオープンソース開発者にWindowsプロトコル文書を提供へ

 Sambaプロジェクトのおかげで今やフリーソフトウェア開発者は、希望すればWindowsのネットワークプロトコルについての文書を入手することができるようになった。SFLC(Software Freedom Law Center)とFSFE(Free Software Foundation Europe)からの協力を得てSambaプロジェクトは、プロトコルの文書を取得できるようにするための契約の成立にこぎつけ、さらに、他のフリーソフトウェアプロジェクトにも文書を利用可能にするためのPFIF(Protocol Freedom Information Foundation)を新たに設立した。