AMD、サーバ向けクアッドコア「Barcelona」を正式発表――アナリストはリリース遅延の影響を懸念

 米国AMDは9月10日、回路線幅65ナノメートル(nm)のサーバ向けクアッドコアOpteronプロセッサ「Barcelona」(開発コード名)を正式発表する。同社は8月からBarcelonaを出荷しているが、10日の記者会見で同プロセッサを正式発表し、納入先と価格、ベンチマーク・テスト結果を公表する予定だ。

Intel、業界初のMPサーバ向けクアッドコアXeonプロセッサを発表――性能、電力効率に加え仮想化機能も強化。次世代製品では新たな仮想化機能を実装

 Intelは9月5日、マルチプロセッサ(MP)・サーバ向けとしては業界初となるクアッドコアXeonプロセッサの7300番台を発表し、同日から提供を開始した。デュアルコアCPUに比べ、性能が2倍以上、電力効率は3倍以上に高められている。

Intel、高性能と省電力の両立を図った新Xeonプロセッサを発表――3.0GHz動作の高速モデルと低消費電力タイプの2製品

 Intelは8月14日、高性能と省電力の両立を特徴とするサーバ向けのクアッドコアCPU、Intel XeonプロセッサX5365およびL5335の2製品を発表した。同社によると、両製品を搭載したサーバは、待機時における消費電力が従来製品と比べて最大50%まで低減されるという。

Intel:ノート用「Extreme」 最強プロセッサー

 米Intelは7月16日(米国時間)、ノートパソコン用のプロセッサーの最上級機種「Core 2 Extreme X7800」を発表した。同社は従来、デスクトップ用の高性能機種を「Extreme」と名付け、他の製品と差別化していたが、ノート用でも同様の上級機種を投入する。デスクトップからノートへ重点を移す戦略の一環とみられる。

AMD幹部が明言、「Barcelonaでサーバ向けプロセッサ市場のシェアを奪還する」――「リリースと同時に出荷し、できるだけ早く市場に投入したい」

 米国AMDにとって、同社初のサーバ向けクアッドコア・プロセッサ「Opteron」(開発コード名:Barcelona)は、失敗が許されない製品だ。サーバ向けプロセッサ市場で、ライバルの米国Intelに大きくシェアを奪われている同社は今年4月、2007年第1四半期決算で6億1,100万ドルの赤字を計上している。はたしてBarcelonaの投入で、この窮地を脱することができるのか――。AMDでコマーシャルビジネス担当副社長を務めるケビン・ノックス氏に聞いた、Barcelonaリリースにかける意気込みとは。

東芝:AMDと取引再開 Intel独占を修正

 東芝は米国で5月29日(現地時間)、一部のノートパソコンで米AMDのプロセッサーを採用すると発表した。東芝は02年ごろからAMDとの取引を停止、米Intel一辺倒になっていたが、関係を再開する。AMDは「Intelが日本のメーカーに取引を中止させた」として、05年に公正取引委員会の排除勧告を実現させており、その努力が実った形になる。