東芝:AMDと取引再開 Intel独占を修正

 東芝は米国で5月29日(現地時間)、一部のノートパソコンで米AMDのプロセッサーを採用すると発表した。東芝は02年ごろからAMDとの取引を停止、米Intel一辺倒になっていたが、関係を再開する。AMDは「Intelが日本のメーカーに取引を中止させた」として、05年に公正取引委員会の排除勧告を実現させており、その努力が実った形になる。

 東芝は「消費者の選択肢を増やすため」として、IntelとAMDの両にらみに転じた。当初は米欧向けの3機種で、デュアルコアのプロセッサー「Turion 64 X2」を採用、夏までに発売する。東芝はパソコン市場で世界シェア5位、AMDにとって大きな顧客になりそうだ。

 AMDは04年ごろから各国で、独占禁止監督当局にIntel追及を求める活動を展開。日本では05年3月に、公取委がIntelに是正を求める排除勧告を行った。同社は不正行為を認めなかったが、勧告を応諾していた。【南 優人/Infostand】

AMD
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