Intel、高性能と省電力の両立を図った新Xeonプロセッサを発表――3.0GHz動作の高速モデルと低消費電力タイプの2製品
X5365は、クロック周波数3.0GHzの高速モデルであり、高い性能を必要とするサーバおよびワークステーション・アプリケーション向けのCPUである。 3.0GHzを超えるタイプで、熱設計電力（ピーク時における最大消費電力）を120ワット以内に抑えられるクアッドコアCPUは業界初（同社の発表）という。また、フロントサイド・バス（FSB）についても、シングルコアXeonプロセッサの場合と比べて3倍となる1,333MHzを達成しており、より高速になっている。
一方、L5335は省電力をさらに追求したモデルであり、電力効率を重視するサーバ向けのCPUである。1コアあたりの熱設計電力はわずか12.5ワットで、クアッドコア全体でも50ワット以内に抑えられるのが最大の特徴という。同製品のクロック周波数は2.0GHzで、こちらも1,333MHzの高速FSBを備えるなど、高い性能は保持している。
両CPUにはまた、仮想化を効率化させ、電力効率をさらに改善するための技術が組み込まれている。具体的には、64ビットのゲストOSをサポートするIntel Virtualization Technologyの採用に加えて、32ビットOSのWindowsの仮想化を実行する際の割り込み処理能力を向上させた新しい拡張命令が取り入れられているという。
発表に際し、同社デジタル・エンタープライズ事業本部バイスプレジデント兼サーバ・プラットフォーム事業部長のカーク・スカウゲン氏は、「Coreマイクロアーキテクチャなどの技術によって、同じ周波数のデュアルコアXeonおよびクアッドコアXeonを、ほぼ同一の価格帯で提供することが可能になった。エンドユーザーに対して、よりいっそう高い付加価値を提供し、クアッドコアCPUの市場への普及を加速させていく」と語っている。
なお両プロセッサは、Dell、富士通、HP、IBMといった40以上のシステム・ベンダーによりサポートされており、既存のクアッドコアXeon搭載プラットフォームでそのまま利用できるという。
両製品の価格（1,000個受注時）は、X5365が14万300円、L5335が4万5,500円で、出荷は発表日と同じ年8月14日から始まっている。
(Computerworld.jp)
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