アナリストによる調査報告の意味

 有名なニュースサイトが最近、米国と欧州の企業がWindows Vistaの導入を控えて、その前バージョンであるWindows XPの使用を継続していると報道した。同じ週、別の有名ニュースサイトはVistaを採用する企業数の爆発的な増加が見込まれているという記事を掲載した。皮肉なことに、どちらの記事もForrester Researchによる同じ調査結果に基づくものだった。ではどちらの記事が正しいのか? 実は、どちらも正しい。

拡大を続ける中国のLinuxデスクトップ市場

 中国のLinux市場全体は2003年から2006年にかけて倍増し年間2,000万ドルという規模にまで達したものの、それに比するとLinuxデスクトップ用ソフトウェアの売上はそれほどの増加を示していない。むしろ市場占有率で見ると、同時期の中国におけるLinuxデスクトップ用ソフトウェアの占める割合は16%から12%にまで落ち込んでいる。ところが売上高としては、CCID Consultingの調査によると本年第3四半期におけるLinuxデスクトップ用ソフトウェアは25.1%の増加を示し、中国におけるLinux産業全体としての増加傾向にキャッチアップしつつあるのだ。こうした傾向が見られるのは、その背景で新たな成長要因が加味されたためである。

サーバー:出荷が急減速 サブプライム問題が影響か

 調査会社の米IDCは11月29日(米国時間)、07年第3四半期の世界のサーバー出荷額は前年同期比0.5%増の130億9700万ドルだったと発表した。7年ぶりの高水準だが、06年春以降では最も低い伸びにとどまった。いわゆるサブプライム問題で世界経済に不安が広がり、企業がサーバー購入を手控えているという。

米Dell:立ち直りの兆し 出荷台数が1年ぶりに増加

 調査会社の米IDCはこのほど、07年第3四半期の世界のパソコン出荷台数は前年同期比15.5%増の6685万台(速報値)だったと発表した。メーカー別では、米Dellの出荷台数が同3.8%増となり、1年ぶりに増加に転じたのが目を引いた。Dellは昨年後半以降、世界シェア1位から2位に転落するなど不振が続いているが、持ち直しの兆候を示している。