米Dell:立ち直りの兆し 出荷台数が1年ぶりに増加

 調査会社の米IDCはこのほど、07年第3四半期の世界のパソコン出荷台数は前年同期比15.5%増の6685万台(速報値)だったと発表した。メーカー別では、米Dellの出荷台数が同3.8%増となり、1年ぶりに増加に転じたのが目を引いた。Dellは昨年後半以降、世界シェア1位から2位に転落するなど不振が続いているが、持ち直しの兆候を示している。

 各社のシェアは、米Hewlett-Packard(HP)が19.6%で首位、Dellは15.2%で2位。以下は中国のLenovoが8.2%、台湾エイサーが8.1%、東芝が4.4%の順だった。

 Dellは06年第4四半期から3四半期連続で、出荷台数の前年割れが続いていた。主力の米国での出荷台数は、この四半期も4.8%減だったが、前期まで2ケタ減が続いていたことを考えると改善している。最近はインターネットと電話注文による直販方式を軌道修正し、家電量販店などでの店頭販売を導入したことが効果を上げている模様だ。【南 優人/Infostand】

IDC
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