サーバー:出荷が急減速 サブプライム問題が影響か

 調査会社の米IDCは11月29日(米国時間)、07年第3四半期の世界のサーバー出荷額は前年同期比0.5%増の130億9700万ドルだったと発表した。7年ぶりの高水準だが、06年春以降では最も低い伸びにとどまった。いわゆるサブプライム問題で世界経済に不安が広がり、企業がサーバー購入を手控えているという。

 サーバー販売は最近まで好調で、第2四半期の出荷額は前年同期比6.3%増を記録した。しかし夏以降、サブプライム問題が深刻化。株価が急落したことなどで、企業心理が悪化したとみられる。

 低価格機(2万5000ドル未満)の出荷額は8.1%増で良好だったが、中級機が2.2%減少。上級機(50万ドル以上)は14.5%減となり、約5年間で最も急激な減少を示した。ただ、米IBMのメインフレーム製品群が、新機種の発売を見越して買い控えられたという特殊要因もあった模様だ。【南 優人/Infostand】

IDC
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