Document Foundation、フリーのオフィススイート「LibreOffice 3.3」をリリース

 非営利団体のThe Document Foundationは1月25日、オープンソースのオフィススイート「LibreOffice 3.3」をリリースした。プロジェクト発足から4ヵ月以内でのリリースとなり、OpenOffice.org 3.3での新機能を含む複数の新機能を搭載している。

 LibreOfficeは米OracleのOpenOffice.orgのフォークとして、2010年9月末に発足したプロジェクト。母体となるThe Document FoundationにはOpenOffice.orgの開発者が多数参加している。プロジェクトによると、当初約20人の開発者でスタートしたが、現在は100人以上が開発に参加しており、予定を前倒しして開発が進んでいるという。米Red HatやUbuntuを開発する英Canonical、openSUSE、米GoogleなどがLibreOfficeへのサポートを表明している。

 バージョン3.3はLibreOfficeとして公開される初の安定版となり、4回のRCリリースを経ての公開となった。OpenOffice.org 3.3の機能に加え、新たに開発された機能も加わった。SVGイメージファイルのインポートやワープロ機能「Writer」でのナビゲーションツールの改善、表計算「Calc」でのシートとセル管理の改善、「Microsoft Works」「Lotus Word Pro」ドキュメントのインポートフィルタなどがコミュニティメンバーから好評という。また、PDFインポート、スライドショープレゼンターコンソールなどの拡張機能も備える。

 そのほかソースコードのクリーンアップも進められ、今後の開発への下地も整えた。また、従来は言語ごとに別のパッケージとなっていたWindows版インストーラーが多言語対応となり、1パッケージですべての言語に対応するものとなった。これにより、新バージョンの実装がよりスピーディーになるとしている。

 LibreOffice 3.3はWindows、Linux、Mac OS Xに対応、プロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはLGPL v3。

The Document Foundation
http://www.documentfoundation.org/

ダウンロード
http://www.libreoffice.org/download/