OpenOffice.org 3.3もリリース、「Oracle Open Office 3.3」から6週間遅れ

 オープンソースのオフィススイート「OpenOffice.org」の開発チームは1月26日、最新版「OpenOffice.org 3.3」を公開した。プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

 OpenOffice.orgは米Oracleが米Sun Microsystemsを買収したことを受け、Oracle出資のプロジェクトとなっている。Oracleは「Oracle Open Office 3.3」を2010年12月中旬に発表しており、OpenOffice.org 3.3のリリースは6週間後のリリースとなった。10回のRCリリースを経ている。

 特徴としては、共通の検索ツールバー「Find」の導入、プリントインターフェイスの改善、シソーラス(類義語辞典)機能の再デザインなど使い勝手が改善された。

 「Calc」では、サポートする行が65,536行から1,048,676行に拡大され、CSVインポートでは新たに2つのオプションが追加された。スプレッドシートのタブのカラー表示も可能となっている。「Impress」では、スライドレイアウトの処理が改善された。PDFエクスポート機能も改善され、標準のPDFフォントをOpenOffice.orgで作成する全てのPDFドキュメントにオプションで埋め込み可能となった。「Writer」と「Calc」では、開示と編集の2段階でのパスワード保護が可能となった。

 OpenOffice.orgはWindows、Mac OS X、Linux、Solarisに対応、LGPL v3で公開されている。

 OpenOffice.org 3.3リリースの前日となる1月25日には、オープンソースのオフィススイート「LibreOffice 3.3」がリリースされている。LibreOfficeは、Oracleの方針に合意できないOpenOffice.orgの一部開発者が開始したフォークで、新たに設立した非営利組織The Document Foundationの下で開発されている。

OpenOffice.org
http://www.openoffice.org/