「OracleはJavaとMySQLに良くない」、ライバルのPostgreSQLベンダーが独自調査を発表

 PostgreSQLのサポートや商用版を提供しているデータベースベンダー米EnterpriseDBは3月3日、ライバルである米OracleのJavaおよびMySQLの管理について行った独自調査結果を発表した。過半数が「OracleのJava訴訟はJavaによくない」と考えているなどのことがわかったと報告している。

 EnterpriseDBは2010年9月、Oracleが開催した「Java One」にて、参加者を対象にOracleとJavaおよびMySQLについてアンケート調査を行った。600人以上のIT担当者が回答したという。

 アンケートでは、1)Oracleの下でオープンソースプロジェクトの行方は?、2)(Javaを巡る)Oracleの対Google訴訟をどう思うか?、3)更新時、MySQLの価格はどうなる?、などについて聞いた。

 1)では、「なんとか生き残る」と回答した人は46%となり、「消滅する」は19%。「MySQLなどのオープンソースプロジェクトは、Oracle支配下では停滞すると考えているようだ」と記している。一方で、「成長する」と回答した人も35%いた。

 2)では56%が訴訟は「Javaに悪影響」と回答、「良い」は14%にとどまった。3)のMySQLの価格については、42%が更新時に値上げすると予想した。回答者の14%は、MySQLではなくPostgreSQLを使っているという。

 EnterpriseDBはデータベース分野でOracleおよびMySQLと競合関係にあり、MySQLユーザーの取り込みを図る一方、自社製品ではOracle互換を強化している。

EnterpriseDB
http://www.enterprisedb.com/