米Google、ブラウザベースのOS「Chrome OS」を公開

 米Googleは11月19日(米国時間)、WebブラウザベースのOSプロジェクト「Google Chrome OS」のソースコードを公開した。プロジェクトページでコード、早期設計情報、実験的UIなどを公開し、開発者やコミュニティの参加を呼びかけている。

 Chrome OSは同社のWebブラウザ「Google Chrome」技術を土台とするOSで、x86とARMに対応する予定。Linux、WebKit、Ubuntu、Moblinなどのオープンソース技術を利用し、利用モデルはネットブック、クラウドなどのトレンドを活用する。

 アプリケーションはすべてWebアプリケーションとなり、独立したタブ内でアプリケーションが動く。ユーザーはプログラムのインストールや削除などのメンテナンスが不要で、マルウェアにも感染しにくい。アプリケーションレベルだけでなく、OSそのものも自動更新や起動時の統合性確認などで安全性を強化する。システム設計は別に保存されており、OSに欠陥がある場合、再起動により修復するという。

 軽量・高速も特徴で、プロセスを最小限にし、ブラウザとOSを最適化し並列処理する。ブート時間は7秒を目指す。

 GoogleによるとユーザーがChrome OSを利用できるようになるのは1年後の見込みという。OSはプレインストールとして提供する計画だ。

米Google
http://www.google.com/

「Google Chrome OS」プロジェクトページ
http://www.chromium.org/chromium-os