米Google、「Chrome」のMac版とLinux版を開発者向けにリリース
米Googleは6月4日(米国時間)、オープンソースのWebブラウザ「Google Chrome」のLinux版とMac OS X版をリリースした。安定性が低い「開発者プレビュー」という位置づけでのリリースとなり、バグが多く含まれていると警告している。
ChromeはこれまでWindowsのみに対応しており、Mac向け/Linux向けはこれが初めてのリリースとなる。Googleは、Chromeのリリースに安定、ベータ、開発者プレビューの3つのチャネルを利用しており、Windows版では、5月にバージョン3.0の開発者プレビュー版とバージョン2.0の安定版をリリースしている。
Googleによると、Linux向け、Mac向けの両バージョンともに、Flashの再生に未対応でYou Tubeの動画再生ができない、プリンターやプライバシー設定を利用できない、デフォルト検索サービス設定を変更できないなど不完全であると警告している。このほか、ブックマークとブックマーク管理、アプリケーションモードなど実装されていない機能もあるという。
両バージョンとも、同社Webサイトよりダウンロードできる。Mac向けはIntelのCPUを搭載した「Mac OS X 10.5.6」以降に対応し、Linux向けは「Intel Pentium 4」「Athlon 64」以降のCPUが必要、ディストリビューションは「Ubuntu 8.04」以降(32ビットと64ビット)と「Debian 5」のみ。
Googleでは今後、安定性を強化し、できるだけ早くベータ版をリリースしたいとしている。
米Google
http://www.google.com/
「Google Chrome」Linux版開発者プレビュー版ダウンロード
http://www.google.com/chrome/intl/en/eula_dev.html?dl=unstable_i386_deb
http://www.google.com/chrome/intl/en/eula_dev.html?dl=unstable_amd64_deb
「Google Chrome」Mac OS X版開発者プレビュー版ダウンロード
http://www.google.com/chrome/intl/en/eula_dev.html?dl=mac