Mozilla、HTMLレンダリングエンジンGeckoにOSの要素を組み込む「Boot to Gecko」プロジェクトを発表
Mozillaは7月25日、新プロジェクト「Boot to Gecko(B2G)」を発表した。Mozillaが推進する「オープンWeb」実現に向け、ベースとなるオープンWeb時代のOS開発を目指すという。
これはMozillaのAndreas Gal氏がメーリングリストにて発表したもの。オープンWeb技術を将来のモバイルおよびデスクトップアプリケーションのベースとするため、GeckoレンダリングエンジンにOSの要素を組み込む。「オープンWeb向けの完全かつスタンドアロンなOSの構築を目指す」とGal氏は記している。
まずはモバイル端末をターゲットとし、テレフォニー、SMS、カメラ、NFCなど、端末とOSの主要機能をAPIとして提供、アプリケーション側からアクセスできるようにする。アプリケーションやページの安全性のため、特権モデルを導入する計画だ。カーネルやドライバなどローレベルの要素についてはAndroidのコードを取り入れる計画も明らかにしている。ソースコードはリアルタイムに一般公開するとのこと。
現在、MozillaWikiにプロジェクトページが開設されている。Gal氏は幅広い開発者の参加を呼びかけている。
Mozilla
http://www.mozilla.org/
MozillaWikiのプロジェクトページ
https://wiki.mozilla.org/B2G