KLab、独自実装したKindle用開発キットやエミュレータを発表。実際に動作するデモアプリも公開

 KLabは4月7日、米Amazonの電子ブックリーダ「Kindle」用アプリケーションの開発キットやエミュレータを独自に開発し、それらを利用してKindle用アプリケーションを作成したと発表した。Kindle用アプリケーション開発キットはまだ一般公開されておらず、同社によると「世界初の試み」になるという。

 Amazonは今年1月にKindle向けのアプリケーション開発キット(Kindle Development Kit、KDK)をサードパーティに公開すると発表したものの、まだ一般公開は行われておらず、現状では限定ベータに応募した一部の開発者のみしか利用できない。そのためKLabの開発者が独自にKDK互換環境やエミュレータを開発したという。

 開発されたKDK互換環境およびエミュレータは、Amazonが公開しているKDKの仕様に基づいて独自に実装されたもの。すべてのクラスが実装されているわけではないものの、キー入力と画面描画のみを使用するような単純なアプリケーションであれば問題なく動作確認できるとのこと。これらで動作するアプリケーションは、理論上は公式KDK上でもソースコードを変更することなく動作するとしている。

 今回開発されたKDK互換環境およびエミュレータのソースコードはすでに公開されており、「Kindle Emulator with KDK 」プロジェクトページからダウンロードが可能。ライセンスはApache License 2.0。

KLab
http://www.klab.jp/

Kindle Emulator with KDK
http://code.google.com/p/kdk-emulator/