米Google、Androidネイティブアプリキットをリリース
米Googleは6月25日(米国時間)、モバイル向けOS「Android」向けのネイティブアプリキット「Android 1.5 NDK, Release 1」を公開した。「Android SDK」と併用することで、AndroidアプリケーションからC/C++コードを呼び出すことができる。
Androidのアプリケーションは、Java仮想マシン・エミュレーションの「Dalvik」で動く。これまで、AndroidアプリはDalvik向けに書く必要があったが、NDKによりC/C++のコンポーネントを使ってAndroidアプリを作成できる。
NDKでは、CとC++ソースからNDKライブラリを生成するツール、対応するネイティブライブラリをAndroidアプリケーションパッケージファイル(.apks)に埋め込む機能、「Android 1.5」以降のAndroidプラットフォームでサポートするヘッダとライブラリシステムなどを提供する。これを利用して、Androidアプリケーションからネイティヴコードを呼び出すことができ、場合によっては速度を改善できるという。
GoogleはNDKによるAndroidアプリの短所として、互換性の低下、複雑性の増加、フレームワークAPIへのアクセスがないこと、デバッギングが難しくなること、などを挙げている。
NDKはARMv5TE命令セットに対応、Androidの開発者サイトよりダウンロードできる。
米Google
http://www.google.com/
「Android 1.5 NDK, Release 1」ダウンロード
http://developer.android.com/sdk/ndk/1.5_r1/index.html