米MIPS、MIPSアーキテクチャ向けAndroidのソースコード公開

 マイクロプロセッサ企業の米MIPS Technologiesは8月3日(米国時間)、MIPSアーキテクチャ向けに最適化した「Android」のソースコードを公開した。同社Webサイトより入手できる。セットトップボックス(STB)などデジタル家電分野でのAndroid採用を加速する狙い。

 AndroidをMIPSプラットフォームに移植するという米Embedded Alley Solutionsの計画の下、MIPSは6月にAndroid対応を発表、2カ月以内にソースコードを公開する計画を明らかにしていた。

 今回のソースコード公開により、MIPSアーキテクチャを利用するメーカーはAndroidを利用しやすくなる。MIPSは米Viosoftと米Mentor Graphicsの2社とツール提供で提携しており、これらを利用してOEM各社は自社プラットフォーム向けにAndroidを最適化したり、デバッグできる。

 MIPSはまた、限定顧客が特定ハードウェアと最適化コードに公開前にアクセスできるプログラム「Early Access Program」も発表、早期にプログラムを開始する予定だ。これらの取り組みにより、Androidの携帯電話からの拡大を実現するとしている。

 MIPSは、組み込み分野でのAndroid利用を促進する業界団体Open Embedded Software Foundation(OESF)にも参加しており、STB、デジタルテレビ、ホームメディアプレイヤー、モバイルインターネット端末などコンシューマ向け機器向けのAndroidベースのプラットフォームを策定していくという。

米MIPS Technologies
http://www.mips.com/

米MIPS TechnologiesのAndroid情報サイト
http://www.mips.com/android/