米Appcelerator、Web開発環境「Titanium」でAndroidとiPhoneをサポート

 米Appceleratorは6月8日(米国時間)、オープンソースのアプリケーション構築プラットフォーム「Appcelerator Titanium」のベータ版を公開した。新たに「iPhone」「Android」の両モバイルプラットフォームに対応、ネイティブアプリを開発できるという。

 Titaniumは、HTML、CSS、JavaScriptなどのWeb技術を利用して、デスクトップ、Webブラウザで動作するアプリケーションを構築できるプラットフォーム。Appceleratorは2008年12月にTitaniumのプレビュー版を公開していた。対応OSはWindows、Mac OS X、Linuxで、「Adobe Flash」「Microsoft Silverlight」、サードパーティのAjaxライブラリをサポートする。

 今回発表したベータ版では、AndroidとiPhoneに対応した「Titanium Mobile」が加わった。これにより、Webブラウザ、デスクトップ、モバイルで動くアプリケーションを単一のプラットフォームで構築できるという。

 JavaやObject-Cの知識がなくても、ネイティブUIを持ち、ジオロケーション、ローカルファイルシステム、入力などの端末側の機能にネイティブにアクセスするモバイルアプリケーションを開発できる。開発したアプリケーションは、同社のクラウドサービス「Appcelerator Network」を利用して、パッケージ、テスト、配信できる。

 デスクトップ向けでも、クラッシュ検出など新機能の追加、RubyとPython対応の強化などの改善が図られている。

 Titanium Mobileは限定ベータとして提供、Webサイトにてベータテスト参加希望者を受け付けている。デスクトップ向けのベータ版は同社Webサイトよりダウンロードできる。

米Appcelerator
http://www.appcelerator.com/

「Titanium」ベータ版ダウンロード
http://www.appcelerator.com/products/download-titanium/