「Ubuntu 9.10」はクラウド強化へ、Shuttleworth氏が計画を発表
英Canonical創業者で「Ubuntu」プロジェクトを創始したMark Shuttleworth氏は2月20日(英国時間)、今年10月リリース予定の「Ubuntu 9.10」の計画を発表した。プロジェクト名は“Karmic Koala”で、クラウドコンピューティング向け機能を特徴とするという。
サーバーでは、クラウドコンピューティング対応が最大のフォーカスとなる。米Amazonのクラウドサービス「Elastic Compute Cloud(EC2)」向けAPIとして「Amazon Machine Images(AMI)」をサポートし、オープンソース環境でクラウドを容易に設定できるようにする。
オープンソースのクラスタ対応クラウドコンピュータインフラ「Eucalyptus」にも対応する。Eucalyptusは米カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校(UCSB)のプロジェクトで、ユーザーは自分のハードウェアでEC2ライクなクラウドを構築できるという。
デスクトップでは、起動時間の短縮、ログイン画面の一新などが挙がっている。ネットブック用「Ubuntu Netbook Edition」では、モバイル端末向けLinux関連プロジェクト「Moblin」の最新技術を導入し、小さな画面などフォームファクタに合わせて使い勝手を改善するという。
Canonicalは4月に“Jaunty Jackalope”(Ubuntu 9.04)の正式版を公開する計画で、Karmic Koalaは今年10月にリリースの予定だ。
英Canonical
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