米Sun、Amazon対抗のクラウドサービス「Sun Cloud」を発表
米Sun Microsystemsは3月18日(米国時間)、クラウドコンピューティング戦略を発表した。MySQL、OpenSolarisなど自社技術を活用し、オープンで相互運用性のあるクラウドを特徴とするもので、クラウドサービス「Sun Cloud」ブランドで2種類のサービスを提供する計画だ。
Sunのクラウド戦略の基盤となるのは、クラウドコンピューティングプラットフォーム「Sun Open Cloud Platform」だ。Java、MySQL、OpenSolaris、OpenStorageなどの技術とAPIで構成されるもので、拡張性とコストを特徴とし、パブリッククラウドとプライベートクラウドを構築できる。
Sun Cloudは開発者やベンチャー企業を対象としたクラウドデータセンターサービス。まずは、「Sun Cloud Compute Service」「Sun Cloud Storage Service」の2種類を用意する。
Cloud Compute Serviceは、Sunが今年1月に買収したQ-layerの「Virtual Data Center(VDC)」を特徴とする。VDCにより、OpenSolaris、Linux、Windows上で動くアプリケーションを同一インターフェイスで管理し、処理能力、ストレージ、ネットワークリソースをドラッグ&ドロップでプロビジョニングできるという。Cloud Strageは、Amazon Web Service(AWS)、WebDAVなどのプロトコルに対応、インターネット経由でファイルにアクセスできるストレージサービス。
これに合わせ、Sunは開発者向けにクラウドAPI「Sun Open Cloud API」を提供する。RESTベースのAPIで、CreativeCommonsライセンスの下でリリースするため、開発者はSun Cloudと相互運用性のあるクラウドを構築できるという。開発者はまた、Sunのオープンソースソフトウェアの仮想マシンイメージ(VMI)を使って、クラウド上に容易にアプリケーションを実装できるという。
Sun Cloudは今年夏に提供を開始する予定。価格情報はまだ発表されていない。
米Sun Microsystems
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