「Ubuntu 9.04」RC版が登場──正式版は4月23日リリース
Ubuntu開発チームは4月16日、最新のLinuxディストリビューション「Ubuntu 9.04」(開発コード名「Jaunty Jackalope」)のリリース候補(RC)版を発表した。4月23日の正式版公開に向け、ステップを進めた。
Ubuntu 9.04は、英Canonicalが開発・提供するLinuxディストリビューションの最新版。Linuxカーネル2.6.28をベースとし、「GNOME 2.26」「KDE 4.2.1」「X.org Server 1.6」などをサポート、サーバー側では「Apache 2.2」「PostgreSQL 8.3」「PHP 5.2.6」「LTSP 5.1」などをサポートした。今回、Desktop、Serverの各エディション、およびネットブック向けNetbook RemixでRC版をリリースした。
Desktopでは、起動時間の短縮、通知システムなどが特徴となる。通知システムは、アプリケーションやシステムで一貫性のあるメッセージ画面を表示するなど、強化が図られているという。
Serverでは、オープンソースのクラウド機能「Eucalyptus」対応など、クラウドコンピューティングへの対応した。また、SMTP、POP3、IMAPを実装できるメールサーバーパッケージ「dovecot-postfix」を搭載、メールサーバー統合を強化した。
Netbook Remixでは、小型画面に合わせた最新のユーザーインターフェイスを搭載、起動時間も短縮した。同エディションは現在、「Asus Eee PC 900」「Acer Aspire One」「Dell Mini 9」で動作が確認されている。
開発チームによると、同RC版ですでにバグが確認されているが、正式版では修正されるという。正式版は、予定通り4月23日に公開する計画という。
英Canonical
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