VMware、自社仮想化技術の統合でHPなど4社と提携

 米VMware(米EMC傘下)は2月26日(フランス時間)、仮想化ソフトウェア「VMware ESX 3i」のサーバーへの事前統合で、ハードウェアメーカー4社と提携したことを発表した。3月末以降、4社よりVMwareの仮想化技術を搭載したサーバーが提供される予定だ。これにより、仮想化ソフトウェアの採用を促し、シェアを確保する狙いだ。

簡易的なLinux用仮想化プラットフォームとしてのLguest

 これまでのところLinuxカーネルのメインラインツリーには3種類のハイパーバイザ(hypervisor)が取り込まれており、まず最初がカーネル2.6.20段階でのKVMで、その次に2.6.23リリースにおけるXenおよびlguestという順番になる。ここで言うハイパーバイザとは、ホストシステム上で複数のオペレーティングシステムを実行させる技術のことである。これら3つの選択肢の中で、操作と実装という観点から見た場合に最も簡単なのがlguestであり、これから仮想化テクノロジの動作する原理を学習したいというユーザに適したオプションだと言えるだろう。

日本HP、仮想化・自動化で、短時間に必要な開発環境を構築するサービス

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2008年2月20日、開発・テスト環境向けインフラソリューション「HP Shared Service Utility(HP SSU)サービス」を発売した。仮想化技術と自動化技術を活用し、ユーザーの要望に合ったサーバ環境をリクエストから1~2日程度で利用可能にするという。

SeamlessRDPでXPとLinuxをシームレスに統合

 最近は1台のマシンにLinuxとWindowsをインストールするにしてもいろいろな方法がある。それぞれのオペレーティングシステムを別々のディスクパーティションに置き、共通のパーティションでファイルを共有する従来のデュアルブートシステムもあれば、Wineのように、Linuxシステム内にWindowsアプリケーションをインストールするエミュレータを利用する手もある。また、VMwareなどが提供している仮想化プログラムは双方のオペレーティングシステムを同時に使えるという点でより理想的なソリューションに近いが、ホスト側とゲスト側の各システムが固定されていて、ゲスト側システムはウィンドウ内でしか表示できない。だが、VMware Serverをいくつかのフリーソフトウェアと組み合わせれば、Linuxシステム上のコンソールウィンドウ内に制限されることなく、Windows XPをLinux環境と完全に統合された形で動かすことができる。

HDEがLinuxサーバ管理ソフト最新版を発売、新たに仮想環境対応版を追加

 HDE(本社:東京都渋谷区)は、Linuxサーバ管理ソフトの最新版「HDE Controller 5」を2008年1月31日発売する。従来の企業向け「Professional Edition」、自治体向け「LG Edition」のほか、VMWareの仮想環境向け「Virtual Edition」を追加した。「Virtual Edition」の新ライセンス体系では、仮想環境へは従来版の半額以下の単価で導入可能という。

ストラタス、「VMware」サポートの無停止型サーバー4製品

 日本ストラタステクノロジー(ストラタス、長井正利社長)は1月24日、ヴイエムウェア(三木泰雄社長)の仮想化ソフト「VMware Infrastructure 3(VI3)」をサポートした第4世代無停止型サーバー2モデル4製品を2月に発売すると発表した。サーバー販売だけでなく、導入支援やマイグレーションサービス、保守も合わせて販売する。

住商情報システム、オープンソースソフトを活用した流通BMSソリューション

 住商情報システムは2008年1月24日、オープンソースソフトを活用した「流通BMS向け仮想化ソリューション」の販売を開始した。流通業界向け新EDI(電子データ交換)標準「流通ビジネスメッセージ標準(流通BMS)」に対応したシステムを低コストで実現するという。価格(保守費用別)は300万円から。