日本HP、仮想化・自動化で、短時間に必要な開発環境を構築するサービス
日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2008年2月20日、開発・テスト環境向けインフラソリューション「HP Shared Service Utility(HP SSU)サービス」を発売した。仮想化技術と自動化技術を活用し、ユーザーの要望に合ったサーバ環境をリクエストから1~2日程度で利用可能にするという。
ハードウェアやOS、ミドルウェア環境を備蓄する「リソースプール」、実際に仮想化環境を構築する「仮想化ソフト」(HP Virtual System Environment、VMware ESX)、Web上からシステム構成を要求できる「運用ポータル」の3つのコンポーネントで構築されるソリューション。HP-UX、Windows、Linuxの各OSの仮想化環境が構築でき、利用後は環境ごと削除して使用リソースをプールに戻すことができる。
運用ポータルを通じて開発者やテスト担当者がリクエストを出すと、それに応じた仮想サーバ環境が自動的に構成される。従来は、構成検討や機材購入、設置作業などで数週間かかっていた開発・テスト環境の構築が、ほぼオンデマンドで行え、管理も一元化できるという。「開発期間の短縮」「インフラの管理運用コストの削減」「開発業務の生産性の向上」が期待できるとしている。
価格は個別見積もり、参考価格は、仮想環境の同時稼働数80個程度で6000万円前後。また、本格導入前のトライアルシステムを数百万円程度で提供する予定。年内20件の受注を目指す。【鴨沢 浅葱/Infostand】