Monday Minute:先週末のニュースから 2/13公開
今週、スペインのバルセロナで開催された展示会で、Googleは同社の新しいオープンソース・ソフトウェアプラットフォームAndroidを搭載した携帯電話を披露した。この端末の開発を進めているARMはこれを試作機と呼んでおり、最初の量産機が登場するのは今年の後半と予想される。
また、そのGoogleの後を追うPurple Labsは、同社のLinux携帯電話Purple Magicがモバイル業界のコンソーシアムLiMo Foundationの認定を受けたと発表した。プレスリリースには、Purple Magicによって「モバイル向けLinuxプラットフォームとしてのLiMoの認知度はさらに高まるだろう」と記されている。両陣営の健全な競争はモバイル向けLinuxプラットフォームの市場進出を加速させるだろうが、少なくとも1人のアナリストは「Linuxがオープンであることによる真の利点がこうした競争によって損なわれる」ことを懸念している。
Ubuntuサーバチームのメンバー、Soren Hansen氏のインタビューによると、Ubuntuの次期バージョンHardy Heronには仮想化ソフトウェアKVM(Kernel-based Virtual Machine)がバンドルされるという。ユーザの経験レベルを問わず、仮想化はすばらしいオプションになる、と彼は語る。「ユーザとしては、実システムをアップグレードする前にUbuntuの次期バージョンを動かして試すことができる。また開発者は、ひっきりなしにホストシステムをリブートさせることなく、ホストカーネル上で次期Ubuntuを利用できる。さらにシステム管理者は、仮想化機能を使ってサーバ上で各種サービスを別々に管理できる」。The RegisterのKelly Fiveash氏は、Xenベースの仮想化ソリューションを利用したライバルのRed HatやNovellとの差異化を図るうえでも良い方法だと述べている。
仮想化といえば、eWeekのJim Rapoza氏はこれを「今世紀、最も過剰に宣伝されているテクノロジ」の1つと呼んでいる。その有用性を認めながらも彼は、仮想化テクノロジによってパーソナルコンピュータはいずれ姿を消すという主張はどう考えてもおかしい、と語る。一方、CNETのGordon Haff氏は、仮想化がオープンソース・コミュニティにどのような影響を与えるか、また逆にオープンソース・コミュニティが仮想化にどのような影響を与えるのかをじっくりと見つめるべき時期だ、と述べている。
※2月13日17:58更新※
記事公開時「Open Handset Allianceに加盟し、この端末の開発を進めているARMは…」という記述がありましたが、ARMは現在Open Handset Allianceに加盟していない旨の指摘を受け、該当部分を修正しました。
ITManagersJournal.com 原文