Google、SNSサイト向けアプリのAPIプロジェクト「OpenSocial」を発表――プラットフォームをオープン化したFacebookやMySpaceに対抗

 米国Googleは10月31日、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)サイトで稼働するアプリケーションの開発用API(Application Programming Interface)を提供するプロジェクト「OpenSocial」を発表した。個々のSNSサイトが独自に提供してきたAPIを共通化するのがねらいと見られる。

もう一つのFedora、相互運用のためのプラットフォーム

 YouTubeやFlickrあるいはWikipediaなどのオンライン・コラボレーティブ・サービスには厖大な情報が蓄積されている。しかし、こうしたWeb 2.0サービスは異種サービス間で情報を共有することを前提には作られていない。これに対して、コーネル大学のグループはこの種の新しい形態のアプリケーションは相互運用性を念頭に構築すべきだと唱え、ARPAとNSFから資金提供を受けて研究を行い、Fedora(Flexible Extensible Digital Object Repository Architecture)を生み出した。そして、そこから発展したプロジェクトが、このほど、Gordon and Betty Moore Foundationから、このソフトウェア・プラットフォームの機能拡張のために490万ドルの賞金を授与された。

大手メディア企業らがUGCサイト向けの著作権ガイドラインを策定――著作権物のフィルタリングをサイトに要請

 大手メディア企業とWeb企業のグループは10月18日、UGC(User-generated Content:ユーザー生成コンテンツ)提供サイト向けの著作権ガイドラインを発表した。その中で同グループは、UGCサイトは最新のフィルタリング技術を駆使して著作権物の不正な投稿の防止に取り組む義務があるとの見解を打ち出している。

独自ブログサイトの簡単な構築を可能とするPivot

 PivotはGPLライセンスが適用されているブログアプリケーションであるが、データベースやライブラリを別途用意する必要がなく、インストールの手間も最小のもので済むという点で他の同種ソフトウェアとは一線を画している。現状では開発の初期段階にあるものの、このソフトはセットアップする上での柔軟性と操作性の点で特に優れており、自分で独自のブログ用Webサイトをこれから運用しようと考えている人間にとって最適の選択肢だと言えるだろう。

Wikipedia創設者、Jimmy Wales氏の講演録:Wikimania 2007から

 今月25、26日、未来のインターネット社会を展望する国際カンファレンス「THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2007」が開催された。このカンファレンスのために来日したウィキペディアの創設者、Jimmy Wales氏は、いま世界で最も注目を集めるビジョナリーだ。ここでは、先月(8月3~5日)台湾台北市で開催されたウィキペディアの国際カンファレンス、Wikimania 2007での氏の講演の内容を紹介したい。この講演では、彼がウィキペディアとは別に立ち上げたWikiaという企業でどのようなプロジェクトを行っているのかが語られた。

Yahoo!の新サービス「Yahoo! Mash」、従業員のうっかりミスで存在が明らかに――SNS刷新の目玉機能?Yahoo!は「まだアルファ版」と多くを語らず

 米国Yahoo!の従業員がニューヨーク・タイムズ紙の記者に誤って送付した電子メールがきっかけで、Yahoo!が準備している未発表のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「Yahoo! Mash」の存在が明らかになった。

ニーズが高まるWeb 2.0型のオフィス・ツール――IT部門にとっての課題は、新しさゆえの管理の難しさ

 ビジネス・システムへのWeb 2.0技術の導入が進むにつれ、同技術を取り入れたオフィス・ツールを望む声が企業ユーザーの間で高まっていると、サンフランシスコで開催中の「Office 2.0 Conference」(9月5日-7日)に参加した企業は口をそろえる。だが、新しさゆえの管理の難しさを理由に、導入に難色を示すIT部門も少なくないという。

NCSAのCyberColloboratoryコミュニティを支えるオープンソース

 1993年、米国立スーパーコンピュータ応用研究所(NCSA:National Center for Supercomputing Applications)は、グラフィカルユーザインターフェイスを備えた最初のWebブラウザMosaicを世に送り出した。今日もなおNCSAは新たな取り組みを進めており、地球規模の気候変動が植物や野生動物に与える影響の監視、石油流出の追跡、地震活動が橋などの建造物に与え得る影響の予測といった活動を行うプロジェクトをそれぞれに立ち上げている。部門間の交流と協調を促進するために、NCSAでは約15年前の登場に自ら寄与したWebインフラストラクチャをCyberCollaboratoryという研究プログラムで活用している。もちろん、オープンソフトウェアはこうしたWebベースの取り組みにおいて欠かせない存在になっている。

エキスパートが教えるウェブサイト作りのポイント

 あなたの会社では自社のウェブサイトのリニューアルや、ことによると一からの立ち上げを検討していないだろうか。企業のウェブサイトが薄っぺらで静的な情報を記載した1~2ページでその役目を果すことができた時代には、ウェブサイト作りは割と簡単な作業だった。しかし最近では、顧客は企業のウェブサイトに対してインタラクティブで、情報満載で、楽しめるものであることを期待している。