Intel、vProユーザーのオンライン・コミュニティを開設――「現場の声を次期vProの新機能に反映させたい」と同社幹部

 米国Intelは先ごろ、ビジネス向けプラットフォーム・ブランド「vPro」のオンライン・コミュニティ「Intel vPro Expert Center」を開設した。

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vProのオンライン・コミュニティ「Intel vPro Expert Center

 サンフランシスコで開催された「Office 2.0 Conference」(9月5日~7日)のパネル・ディスカッションに出席したIntelの幹部は、オンライン・コミュニティを開設した目的を、「ユーザーの意見を募り、vProの新機能に反映させるため」と説明した。

 vPro Expert Centerのコミュニティ・マネジャーを務めるジョシュ・ヒリカー氏は、「(Intelは)ユーザー・コミュニティに対して胸襟を開き、彼らが何を望んでいるのかを教えてもらうつもりだ」としたうえで、以下のように語った。

 「企業でvProを導入する際には、できるだけ短時間で行う必要がある。vPro Expert Centerでは、われわれとOEMベンダー、そしてユーザー・コミュニティが一体となって、vProの導入事例やベスト・プラクティスを共有したい。Intelが(vProに関する)すべてのデータを持つという考え方は、もう通用しない」

 ヒリカー氏によると、IntelのvProサポート・チームは当初、vPro Expert Centerの開設で、vProサポート・チームへの問い合わせが殺到するのではないかと、懸念したという。

 「vPro Expert CenterとvProサポート・チームは、その役割が異なる。vPro Expert Centerは、ユーザーどうしがお互いに回答を見つける場所だ。vPro Expert Centerのコミュニティ規模が拡大するにつれ、そこに参加するユーザーは、求めている回答をより迅速に得ることができるだろう」(ヒリカー氏)

 Intelでオンライン・コミュニティ戦略を担当するロバート・ダフィ氏は、vPro Expert Centerを開設した理由の1つに、IntelのWebサイトへのトラフィック数を増やすことがあったと語る。

 ダフィ氏は、IntelのWebサイト「Intel.com」のトラフィック数が、過去2年間伸び悩んでいることを明らかにしたうえで、「現状のままでは、Intel.comのトラフィック数を伸ばすことはできなかった」と述べた。

 ダフィ氏によると、オンライン・コミュニティに資料を公開すると、Intel.comに資料を公開したときよりも、10倍ものトラフィック数があることが判明したという。

 「われわれはOEMベンダーだけでなく、エンドユーザーの声を直接聞く必要がある。vPro Expert Centerの開設からわずか2週間しかたっていないが、すでに成果は現れている」(ダフィ氏)

(ヘザー・ヘイブンステイン/Computerworld オンライン米国版)

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提供:Computerworld.jp