Web会議ソリューションとしての高い将来性を期待させるOpen Source版Dimdim

 Web会議用のソリューションと言えばWebExやGoToMeetingなどのサービスが知られているが、本稿で紹介するDimdimはそうしたWeb会議の開催に必要となる機能を一通り取り揃えたソフトウェアである。現行のDimdimについては、機能が限定されたWebベースのFreeバージョン、年間料金制で機能制限のないEnterpriseバージョン、Open Source Community Editionという名称でEnterpriseをベースにクローン化したバージョンという3つのタイプが存在し、最後のバージョンはユーザ各自のネットワークにてホストすることができる。今回私がテストしたのはOpen Source版であり、イントラネットおよびインターネットの双方の環境にてWeb会議をホストしてみたが、ベータリリースである点を差し引くならばかなり高い完成度に到達していると評していいだろう。

スケーラブルでカスタマイズ可能なウェブメール、AtMail Open

 今日のビジネスは、電子メールなくしては立ちゆかない。しかし、企業規模が大きくなればなるほど電子メール・サーバーの管理を巡る悩みは深くなりがちだ。巷には電子メール管理ツールが溢れているが、その多くは高価か、さもなければカスタマイズが難しい。そんな中、 AtMail が自社の製品ラインにオープンソース版を加えた。一般的なWebメール・アプリケーションと同様の機能を持ちながら無償だ。

仮想アプライアンス入門

 仮想マシンが世間を賑わしている。仮想マシンそのものは、メモリやディスク領域、プロセッサ、ネットワークカードといった各種リソースを記述したコンテナにすぎない。物理的なマシンと同じように、ソフトウェア(オペレーティングシステムやアプリケーション)によって動作する。仮想マシンにこうした実体のあるソフトウェアを組み合わせたものが仮想アプライアンスだ。Linuxディストリビューションや各種専用アプリケーションのなかには、仮想アプライアンスとして提供されているものがある。パッケージングが容易なこともあって、仮想アプライアンスは探すべき場所さえ知っていればいくらでも見つかる。

HDE、“うっかり送信ミス”を防ぐメールゲートウェイソフト

 HDE(本社:東京都渋谷区)は、メール送信の際、サーバ側で一時保留して送信者に確認を促し、あて先間違いや敬称記載漏れなどの“うっかり送信ミス”を防ぐメールゲートウェイソフト「HDE Mail Cop」を2008年6月27日発売する。価格は250ユーザー52万5000円、500ユーザー94万5000円。年間サポートは製品価格の15%。

Web Consoleで行うリモート操作でのサーバ管理

 リモートサーバの管理をしなければならないが、Webminのような高機能で取り扱いの難しいアプリケーションをインストールするまでもないという場合は、簡単な設定と操作が特長の Web Console を試してみてもいいだろう。これはWebブラウザで利用可能なようにAJAXベースで作られた新世代のソリューションである。

Icecastで行う音楽ファイルの独自ブロードキャスト

 手元にある音楽コレクションを日頃愛用しているLinuxマシンからインターネット全域をカバーしたミュージックストリームとして配信できるとしたらどうだろう? そのために必要な作業は Icecast サーバを用意した上で再生用のプレイリストファイルを設定することであり、こうした準備が整えばWebベースによる独自のインターネットラジオ配信が可能となってしまうのだ。手間暇かけて立ち上げたストリーミングサーバの使い道としては、自宅のマシンに格納された音楽ファイルを出先から自分専用に再生させるのもいいだろうが、あるいは広く友人たちの間で聴いてもらうことで新たなインターネットラジオブームの火付け役になるのもいいかもしれない。

ハウツー:Sendmailの代わりにシンプルなsSMTPを使う

 Sendmailと言えば、古くはSlackwareの黎明期よりLinuxディストリビューションで使われ続けてきた由緒あるプログラムだ。しかしSendmailは高機能すぎるので主にISPのメールサーバを利用している普通のデスクトップユーザにとっては必ずしも理想的なソリューションではない。一方、sSMTPはそのような場合にうってつけのシンプルなソリューションだ。

米IBM、Web 2.0機能をサポートしたポータルサーバーを発表

 米IBMは4月9日(米国時間)、ポータルサーバーの最新版「IBM WebSphere Portal 6.1」を発表した。タグ付けなどのWeb 2.0機能を加えることで、生産性を改善するという。対応OSは、「IBM AIX」「HP-UX」「IBM i5/OS」「Red Hat Enterprise Linux」「SUSE Linux Enterprise Server」「Sun Solaris」「Windows Server」。第2四半期中に提供を開始する。

イーウェーヴ、コンテンツ・リコメンド・エンジンをオープンソース化

 独立系ITソリューションプロバイダのイーウェーヴは2008年3月11日、Webサイト向けのコンテンツ・リコメンド・ソリューション「RichContext」のリコメンドエンジンを、オープンソースで公開すると発表した。時期は7月の予定で、公開方法やライセンスなどの詳細は今後検討してゆく。

pam-mysqlを使って仮想FTPサーバを構築する

 バックエンドにデータベースを持つ仮想FTP(File Transfer Protocol)サーバを構築することには多くの利点がある。例えばデータベースを使用することによって大量のユーザ情報を一箇所にまとめて保存することができるので管理が楽になる。また仮想サーバのユーザはFTPサーバのリソースのみにアクセスすることが可能でOSのリソースにはアクセスできないため、従来のUnix OSのユーザ認証方法よりもセキュリティを高めることもできる。さらにバックエンドのデータベースを簡単にインストール/設定/管理するための数多くのウェブツールを利用することもできる。また仮想FTPサーバはFTP自体がサポートしていない「@」を含むいくつかの特殊文字もサポートするので、例えば社員の電子メールアドレスをユーザ認証に使用する場合などに便利だ。

サン、「Sun Java System」にソケット単位のサブスクリプション料金体系を追加

 サン・マイクロシステムズは2008年2月12日、ネットワーク基盤製品群「Sun Java System」ファミリにCPUソケット単位のサブスクリプション料金体系を追加した。対象はWebサービス関連の基盤ソフト6製品で、従来の永続型ライセンス料金に比べて、初年度投資を約70%削減できるという。

野村総研、sendmailからpostfixへの移行支援サービスを開始

 野村総合研究所(NRI、本社:東京都千代田区)は2008年2月7日、メールサーバソフト「sendmail」を利用した企業システムを対象に、「postfix」への移行支援サービスを開始した。同社のオープンソースサポートサービス「OpenStandia」の新サービス。価格は1案件200万円から(メールサーバ1台構成の場合)。

オーシャンブリッジとマイネット・ジャパン、企業向けナレッジ共有システムを発売

 オーシャンブリッジ(本社:東京都渋谷区)とマイネット・ジャパン(本社:東京都中央区)は2007年12月4日、両社で共同開発した企業向けナレッジ共有システム「Net-It newsing ソーシャルドキュメントポータル」の販売を開始した。価格は、部門公開モデルが540万円、全社公開モデルが660万円。

LDAPによるApacheの認証と認可

 ネットワーク管理者は、しばしばLDAP(Lightweight Directory Access Protocol)を使って集中型ディレクトリサーバの実装を行う。LDAPはApacheでのユーザ認証にも使用される。オープンソースのLDAPソリューションとしてよく知られているのはOpenLDAPRed Hat Directory Serverの2つであるが、ApacheのマニュアルによればNovell LDAPとiPlanet Directory Serverもサポートされている。本稿はOpenLDAPを対象としたものであるが、ここで紹介する考え方と例はほかのものにも当てはまるはずである。