野村総研、sendmailからpostfixへの移行支援サービスを開始

 野村総合研究所(NRI、本社:東京都千代田区)は2008年2月7日、メールサーバソフト「sendmail」を利用した企業システムを対象に、「postfix」への移行支援サービスを開始した。同社のオープンソースサポートサービス「OpenStandia」の新サービス。価格は1案件200万円から(メールサーバ1台構成の場合)。

 sendmailは、1982年に最初のバージョンが開発された歴史あるオープンソース・メールサーバソフトで、現在も世界で広く利用されている。しかし近年では、セキュリティホールが発生しやすいなど安全性の問題のほか、バックアップが取れない、ウイルス/スパム対策が不十分、監査のためのアーカイブ取得ができないなど、運用面の課題も多く指摘されている。

 同サービスでは、これらの問題の解決のため、sendmailを参考にして開発されたpostfixへの移行支援を提供。仮想サーバで検証を行った後に移行作業を行う。postfixはsendmailと操作性が似ていて、ファイル互換性が高く、かつセキュリティや処理能力の点で優れているとされており、sendmailからの移行に適しているという。

 また、メールサーバの移行と同時に、ウイルス/スパム対策、アーカイブ化への対応、Webメール対応などを含めた総合的なメールシステムの再構築を実施する。同社は2008年度で20社への導入を見込んでいる。【鴨沢 浅葱/Infostand】

野村総合研究所
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