HDE、完全無停止のメールアーカイブソフト「HDE Mail Application Server #Archiver」

 HDE(本社:東京都渋谷区)は2009年2月10日、24時間365日無停止で運用できるメールアーカイブソフトウェア「HDE Mail Application Server #Archiver」を発表した。サービスプロバイダーや大企業でのミッションクリティカルな環境での運用に対応する。予定価格は1000ユーザー245万7000円から。4月20日発売の予定。

複数ユーザでのブックマーク共有に便利なツールSiteBar

 SiteBarはWebブラウザのブックマークを同期および共有するためのソリューションだ。他のツールにない特徴として、ブックマークサーバを独自に構築できることが挙げられる。これにより、システム全体を自分の支配下で管理できる。また、外部で運用されているサーバを使ってSiteBarを利用できるサービスもある。広告表示により無料で利用できる“Basic”から、月9.99ユーロの“Admin”まで、さまざまなレベルのプランが用意されている。SiteBarは、個人で使う場合でも便利だが、企業やグループならさらに効果を発揮する。複数のツリーでブックマークを管理し、プロジェクトに関連するブックマークの登録や変更をグループのメンバ全員で行うことができるからだ。(なお、他のブックマーク共有ツールについては、linux.comのこちらの記事翻訳記事)で取り上げられている)。

ZiproxyでモバイルデバイスにおけるWebページの読み込みを高速化する

 ZiproxyはWebプロキシサーバだが、コンテンツをキャッシュするSquidのようなWebプロキシとは異なり、Webから取得したコンテンツを圧縮してクライアントに転送することを目的としている。これは、携帯インターネット端末のようなモバイルデバイス向けのサービスとして役立つ。こうしたデバイスでは、元の画像の解像度や画質の高さを表示に反映できず、低速かつ通信料が割高なデータ通信プランの下でブラウザが使われるからだ。

OSSテクノロジ、独自修正したSamba製品版を販売

 オープンソース・ソリューション・テクノロジ(OSSテクノロジ、本社:東京都品川区)は2009年1月13日、オープンソースのWindowsネットワーク用ファイルサーバソフトの最新版に独自の修正を加え、サポート付きの有償製品とした「Samba 3.2.7 for Linux , Solaris , AIX」の販売を開始した。価格は1ノードあたり10万円から。サポートが1システム年間24万円から。出荷開始は2月。

dnsmasqでDNSおよびDHCPサービスを強化する

 ネットワークが小規模で、ユーザのほとんどが主にインターネット上のサービスを利用している場合は、名前ではなくIPアドレスの数値を各ノードに割り当てておけばよい。しかし、ネットワークが拡大して組織内のサービス(Wiki、メールサーバ、メディアサーバなど)がオンライン化されると、個々のアドレス値をいちいち覚えきれなくなってくる。解決策の1つが、dnsmasqを使ってドメインネームサーバ(DNS:Domain Name Server)と動的ホスト構成プロトコル(DHCP:Dynamic Host Configuration Protocol)を実装することだ。そうすれば、外部DNSアドレスをキャッシュしてパフォーマンスの向上が図れるほか、ネットワークのすべてのメンバへのIPアドレスの動的割り当てや、あらゆる管理の一元化が可能になる。本記事ではその方法を紹介しよう。

Gollem:バックエンドデータを扱うWebベースのファイルマネージャ

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 チーム内でファイルを共有する方法は数多くあるが、ブラウザだけでアクセスできてファイルへのユーザアクセスをさまざまな方法で認証できるものは少ない。そうした軽量かつユニバーサルなアクセスを約束してくれるのが、Webブラウザで動作するファイルマネージャ Gollem だ。Gollemを使えば、WebDAVやFTP、従来のファイルシステム、あるいはSQLデータベースに接続し、そこでファイルを管理することができる。

Geoserverが可能にするスタイリッシュなマップ作成

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 企業か個人かを問うことなく、独自のデータを地図上に展開してインターネット上で公開するというWebサービスを簡単に利用可能にしたのは、Google Mapsが先鞭を付けた功績としていいだろう。しかしながらGoogle Mapsでは扱えない種類のデータも存在し、あるいはマップの細部を自由にユーザ指定したいという場合は、その他のオプションも検討しなくてはならない。その1つが本稿で紹介するGeoserverだ。

Smail――簡単な設定で即座に使える軽量型メールサーバ

 電子メールシステムで使われているメール転送エージェント(MTA:Mail Transport Agent)とは、EvolutionやMozilla Thunderbirdなどのクライアントアプリケーションから出されたメールを収集し、宛先として指定されたマシンに配送するためのルーティングを行うプログラムである。こうした処理は、差出人と受取人の間をつなぐ一種の“配管接続”をする作業だとでも考えればいいだろう。現在利用可能なMTAとしては、PostfixSendmailqmailなどの優れたメールサーバが存在しているが、これらを立ち上げるにはいずれも膨大な量の設定を必要とする。そのため、例えばWeb開発プロジェクトに付随するメール関連の試験や、限られたローカル環境のみをカバーしたメール配信をこなせるだけのMTAが欲しい、というユーザにとっては導入時の負担が大きすぎるとも言える。その点、複雑な設定をほとんど必要とせず、多機能型MTAよりも少ないメモリ消費量で運用可能なSmailこそは、こうしたシナリオに適しているMTAとしていいはずだ。

ローカルIMAPサーバの構築方法

 インターネットサービスプロバイダ(ISP)のサーバからメールを取得するように普通のやり方で電子メールクライアントを設定するだけでは、十分に対応しきれない状況もある。たとえば、デスクトップPCの補助用にノートPCを導入している場合や、ときおりパートナーのコンピュータを使って自分のメールを読む場合だ。そうした状況では、自分が使うすべてのクライアントマシンでメールの同期を取るという課題にぶち当たる。POP3(Post Office Protocol)の代わりにIMAP(Internet Mail Access Protocol)を使うという手もあるが、その場合はすべてのメールをISPのサーバにためておく必要があり、それはそれで問題が残る。ここでは、自分のネットワーク上にメールの読み出しと保管用のサーバを1台セットアップすることで、メールクライアントが何台あってもメールを同じように扱えるようにする方法を紹介する。

NRI、フルOSSの企業内ポータルソリューション「OpenStandia/Portal」

 野村総合研究所(NRI、本社:東京都千代田区)は2008年9月4日、オープンソースソフトウェアを全面的に採用した企業内ポータルソリューション「OpenStandia/Portal(オープンスタンディア・ポータル)」の提供を開始した。CMS、掲示板、カレンダー、ブログ、ファイル共有、ワークフローなど30種類以上の機能をあらかじめ用意。低コストで、ポータルを構築・運用できるという。

PostPath:エンタープライズ品質のオープンソースのExchange代替ソフト

 Microsoft Exchangeとの相互運用を望んでいるが、Exchangeの導入に必要な高額の費用を望まない企業のシステム管理者にとって、 PostPath 電子メール/コラボレーション・サーバは賢い投資となるだろう。Exchange環境との相互運用を3分の1のコストで実現すると称するPostPathは、Postfixメールサーバとその他の多くのオープンソースコンポーネントの力を借りて、Exchange環境に対応する指し込み式の機能と互換性を提供する。クライアント側でOutlookに変更を加える必要はない。Exchangeと互換性があるということは、MicrosoftのActive Directoryインフラストラクチャを使ってPostPathを管理できることを意味する。最新バージョンのPostPath v3.1.2ではBlackberry Enterprise ServerとActiveSyncがサポートされ、モバイルデバイスから電子メールにアクセスすることも可能になった。

PostPath:ExchangeプロトコルをクラッキングしたPostfixメールサーバ

 PostPathはMicrosoft Exchangeの代替ソフトウェアとして気軽に使える企業向けメールサーバであり、そのベースになっているのはオープンソースのメール転送エージェント(MTA:Mail Transfer Agent)Postfixだ。PostPath社のプロダクト管理マネージャSina Miri氏によると、PostPathはExchangeを簡単に置き換えられる「唯一」の製品であり、オープンソースから生まれたソフトウェアであるにもかかわらず、同社がこの製品をプロプライエタリなライセンスでしか提供していないのはそのためだという。

メール・サーバー用ベンチマーク・ツール Postal

 Postalプロジェクトが提供するスイートには、メール・サーバーのパフォーマンスを測定するためのプログラムが3本含まれている。その中心となるのは、指定された頻度で指定された宛先リストに電子メールを送るプログラムpostalだ。これを利用すると送られてきた電子メールを処理する速度がわかり、したがってメール・サーバーの強化に先だってソフトウェアやハードウェアの変更によって得られる改善の程度を知ることができる。たとえば、現状のハードウェアのままでIMAPサーバーを変更したとき1秒間に処理可能な電子メール通数が向上するかどうかを予測することができる。

WebサーバとしてGNU/LinuxがOS Xより優れている3つの理由

 すでに正式なUNIXシステムとして認定されたAppleのOS Xは、動的コンテンツを提供するインターネット公開用またはイントラネット専用のWebサーバにインストールされていることが少なくない。そうしたOS Xサーバとは2年間、また別の選択肢であるGNU/Linuxサーバとはもっと長く付き合ってきたが、少なくとも3つの理由からGNU/Linuxシステムのほうが優れているといえる。