「T-Kernel」が宇宙へ、人工衛星に初採用

 イーソル(本社:東京都中野区)は2009年6月5日、T-Kernelベースのソフトウェアプラットフォーム「eCROS」が超小型宇宙実験プラットフォーム「スペースワイヤ実証モジュール(SWIM)」に採用されたと発表した。SWIMを搭載した「小型実証衛星1型」は、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」の相乗り衛星として1月23日に打ち上げられている。人工衛星へのT-Kernel採用は初。

“デスクトップでの用途に適しているか”という評価基準の終焉

 新規にリリースされたLinuxディストリビューションに対する評価として“ready for the desktop”であるか(デスクトップでの用途に適しているか)という判定は、今日に至るも実に多く行われ続けている。かく言う私自身も以前にこうしたフレーズを使用していた1人のはずなのだが、既にこうした評価基準はその役割を果たし終えたとして、公式な引退を宣言してもいいのではなかろうか?

夢見るような使い心地のLinux環境を体現したDreamlinux

  Dreamlinux はDebianベースのディストリビューションの1つであって、デスクトップ環境はGNOMEかXfceかを選択でき、インストール手順も高度に簡単化されており、またDebianリポジトリに収録されていないメジャーなプログラムをインストールするためのスクリプト群も用意されている。付属プログラムの品揃えは、通信、グラフィックス、ミュージックの各分野にOpenOffice.orgを加えたものが用意されており、通常のデスクトップ環境にて必要とされるものの大半がカバーされていると同時に、インストールと設定作業についてもごく簡単に済ませることができる。私が試用した際にはマイナーなバグにいくつか遭遇したものの、それ以外に大きな問題は特に発生しておらず、Dreamlinuxの総合評価は極めて良好としていいだろう。

Microsoftの幹部が語る「IT革新とOSの未来」――「OSにはまだまだ改善の余地がある」

 インターネットをはじめ、マイクロプロセッサやモバイル・デバイス、ストレージなどの技術革新が急速に進み、ITの世界は今、さまざまな領域で大きな変化を遂げようとしている。PCを中心にITの基盤を支え続けてきたWindowsもその例外ではない。米国Microsoftでリサーチ担当最高責任者を務めるリック・ラシッド氏に、ソフトウェアやOSの進化、今後のIT変革の方向性について話を聞いた。

レビュー:Web OSの正統派eyeOS

 移動時にはポータブルアプリケーションが何かと役に立つが、それらが使えない状況もある。たとえば、外付けハードディスクまたはUSBスティックを共用のコンピュータにつなぐには、事前に許可を得なければならない。さらに、たとえ許可を得ても、どんな危険なウイルスやマルウェアがそうしたストレージデバイスに入り込むかわかったものではない。だが、必要不可欠ないくつかのアプリケーションが付随した自分専用のWebベースオペレーティングシステムがあれば、ポータブルアプリケーションはまったく必要なくなる。そうした理想を叶えてくれるのがeyeOS、意外に使える印象的なオープンソースのWebベースOSだ。

Linuxユーザの多くが複数のOSを併用していることを示す調査結果

 最近私は、Mac OS X 10.4を搭載したMacBook Proを会社から支給された。このプラットフォームを選択したのは、Linuxでは使用できないアプリケーションを業務で使う必要性を考慮した結果である。実際、私がLinux以外のプラットフォームも使い出してからかなりの年月が経っており、こうした異種プラットフォームの混用状況については常々気になっていたところである。そこで今回私は、Linus Torvalds氏といった著名なLinuxユーザを含めて、非公式な世論調査をしてみることにした。各自のプラットフォームをどのような形態で使用しているかを、私の使用状況と比較するためである。