レッドハット、RHEL互換のリアルタイムOS「Red Hat Enterprise MRG Realtime」

 レッドハット(本社:東京都渋谷区)は2009年2月18日、Red Hat Enterprise LinuxベースのリアルタイムOS製品「Red Hat Enterprise MRG Realtime」の販売を開始した。金融業界や通信業界で求められるローレイテンシ(低遅延)処理が可能。

 リアルタイム機能を拡張したLinuxカーネルとチューニングツールから構成されるパッケージで、Red Hat Enterprise Linux 5のカーネルを置き換えて導入。互換性を維持したままリアルタイム化が可能で、利用中のアプリケーションをリコンパイル・変更なしで使える。また、IBMの「WebSphere Real Time」との組み合わせが可能で、Javaを用いたリアルタイム処理の適用範囲を広げることができるという。

 サブスクリプション価格(税別)は、スタンダード(営業時間サポート)が1サーバあたり年間25万8000円。プレミアム(週7日24時間サポート)が同35万8000円。なお、別途Red Hat Enterprise Linux 5をあらかじめ購入・インストールする必要がある。

 「MRG」は、レッドハットがクラウドコンピューティングの一翼を担う技術とする「Messaging、Realtime、Grid」の頭文字をとったスイート製品群。国内ではMRG Realtimeが初の製品となる。MessagingとGridの日本展開については現在検討中という。

Red Hat Enterprise MRG Realtime
http://www.jp.redhat.com/mrg/realtime/

レッドハット
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