オーディオ・ファイルを携帯音楽プレーヤー向けに変換するユーティリティー3種

 安価で大容量のハード・ディスクのお陰で、オーディオ・コレクションをFLACなど劣化のないオーディオ形式で自宅のネットワーク上に保存できるようになった。しかし、外出の際は、圧縮するタイプのオーディオ形式を使って巨大なオーディオ・ファイルを小さくしたいだろう。そこで、本記事では、オーディオ・ファイルを携帯音楽プレーヤー向けに手軽に変換できるツールを3種紹介しよう。

米Adobe、携帯電話などでのFlash利用を促進する「Open Screen Project」

 米Adobe Sysmtemsは5月1日(米国時間)、「Adobe Flash」をさまざまなデバイスで利用できるようにするプロジェクト「Open Screen Project」を発表した。Flash、それに「Adobe AIR」などの自社技術を、PC以外の端末で普及させる狙い。携帯電話メーカーや家電メーカー、それにコンテンツプロバイダ、合計約17社が賛同を表明している。

Icecastで行う音楽ファイルの独自ブロードキャスト

 手元にある音楽コレクションを日頃愛用しているLinuxマシンからインターネット全域をカバーしたミュージックストリームとして配信できるとしたらどうだろう? そのために必要な作業は Icecast サーバを用意した上で再生用のプレイリストファイルを設定することであり、こうした準備が整えばWebベースによる独自のインターネットラジオ配信が可能となってしまうのだ。手間暇かけて立ち上げたストリーミングサーバの使い道としては、自宅のマシンに格納された音楽ファイルを出先から自分専用に再生させるのもいいだろうが、あるいは広く友人たちの間で聴いてもらうことで新たなインターネットラジオブームの火付け役になるのもいいかもしれない。

Linuxでデジタル写真を操る[4/24更新]

 写真は、アナログからデジタルへとメディアが変わったことで、楽しみ方の幅が広がった最たる物と言ってよいだろう。それまで限られた専門職だけのものだった暗室作業(に相当する工程)が個人レベルでも可能になったほか、写真を素材としたアートワークの作成も手軽に行えるようになった。この分野でも、利用できるツールの完成度や選択肢の多さといった点でプロプライエタリOSが先行している感は否めないが、実用に足るオープンソースのツールも出てきており、一部にはLinuxに対応する商用ソフトウェアを提供しているメーカーもある。そこでここでは、Linuxで利用できるデジタル写真愛好家向けのソフトウェアを紹介する。

Pencilで描くソフトウェア・アニメーション

 コンピューター・アニメーター諸氏へ。Blenderなどの3Dアニメーション・ツールを使っていて物足りなさを感じたことがあるなら、 Pencil を試してみよう。Pencilはすばらしい2Dアニメーションを描くことのできるオープンソースでクロスプラットフォームなアプリケーションだ。手描きアニメーション手法の再現を目指しているが、使いやすく高品質な作品を作ることができる。

オープンソースのビデオ編集ツール:現状と今後の課題

 この10年、オープンソースのビデオ編集/操作ツールの進展を見てきたのだが、胸が踊るような気持ちには今一つなれなかった。このような状況は近い将来、改善する見込みがあるのだろうか? 現状に酷く幻滅してしまった人さえもがそこに再びわずかな希望の光を見い出すようなことは起こりうるのだろうか?

デジタルメディアの自由を促進するOpen Media Nowが設立

 フリーのFlashプレイヤを開発していることで知られるGnashプロジェクトが、さらに大規模な取り組みにおいて中心的な役割を果たそうとしている。その取り組み、すなわち OMNF(Open Media Now Foundation) は、同グループのホームページによれば「オープンなメディアインフラストラクチャ」の開発推進を目的としている。OMNFは米国において501(c)(6)該当の非営利組織として登録された新しい組織で、現在、より多くの企業メンバーの獲得を検討しているが、個人からの寄付も受け付けている。

Pixelpostで行うフォトブログの独自作成

 自分の撮影した写真を世界中に公開したいという場合、今ではFlickrPicasaなどのサービスを使うのが一般的だ。しかしながらこの種の既製サービスに頼るのは嫌であり、写真の公開も自分が管理するサーバから行いたいというタイプの人間であれば Pixelpost を試してみるべきだろう。これはMySQL/PHPベースのアプリケーションであり、単にフォトブログを公開するだけでなく写真の掲載法について各種の調整を施すといった機能も備えている。またPixelpostの機能はアドオン形式での拡張が可能であり、使い方次第では基本的なフォトブログの枠組みを越えた本格的な写真公開用プラットフォームとして運用することもできるはずだ。

滑り出し好調なFlash作成ツールSalasaga

 以前からGNU/Linuxデスクトップに足りなかったものの1つが、Flashコンテンツを作成するエディタである。Flashファイルの閲覧であれば、Adobeのプロプライエタリなプレーヤやまだ不完全だがフリーのGnash player翻訳記事)で間に合わせることができる。だがFlashの作成となると、OpenOffice.orgのDrawが持つ限られた機能を使ってFlash形式へのエクスポートを行うのが関の山だ。Flashの用途には他愛もないものが多いのでFlash作成機能の欠如は嘆くほどのことではないが、AdobeのFlash CS3 Professionalに匹敵するものが皆無なのも事実である。 Salasaga (最近まではFlame Projectと呼ばれていた)は、PC向けの教材やアニメーションをFlashで作成できるAdobe Captivateの機能を提供することにより、こうした不足を補おうとする取り組みだ。ただし、バージョンがまだ0.7.7ということもあって、機能の実現が優先されており、インタフェースの完成度は二の次になっている。

Gnash Flashプレーヤー 開発は一段落するもまだ未完

 フリーソフトウェアのFlashプレーヤーGnashの第1ベータ版(バージョン0.8.2)がリリースされた。このリリースは、プロジェクトにとっても、またFlashファイル(.swf)の再生を今もAdobeのプロプライエタリーなプレーヤーに頼っているGNU/Linuxデスクトップにとっても、一つの区切りとなるものだ。まだ未完とはいえ、YouTubeのビデオを閲覧するなどといった日常的な目的であればほぼ使えるレベル、つまり昨年6月に誇大に伝えられた翻訳記事)レベルには到達した。だが、それを超えると通常使用の範囲でも再生に失敗することがある。

Linux用各種オーディオ変換ツール

 ほとんどの携帯型オーディオ・プレーヤーはMP3オーディオ形式でエンコードされた曲を再生することができる。しかし、入手した曲がすべてMP3形式だとは限らない。Ogg VorbisFLACMPC形式のこともあるだろうし、WMAの曲だってあるかもしれない。その場合、入手した曲を聴くには形式を変換しなければならないことがある。そこで、この記事ではLinux上で使えるオーディオ変換ツールの中からえりすぐって紹介しよう。

Amarokの機能を拡張する有用なスクリプト群

 AmarokはLinuxで利用可能な人気のオーディオプレーヤの1つであり、外付け記憶デバイスの管理、iPodへの音楽ファイル転送、歌詞の表示、各種音楽フォーマットの対応などをその特長としている。その他にもAmarokにはスクリプトの追加による機能拡張もサポートされているのだが、これらの強力なプラグイン群については、その存在そのものを知らないユーザが大半を占めているのが実状ではないだろうか。

ハウツー:写真にジオタグを追加する

 必要最小限の機能しかないデジタルカメラでも、露出時間、絞り値、焦点距離、測光モードなど、写真についての様々な役立つ情報をEXIF形式で保存しておくことができる。そのようなEXIFのメタデータには、写真を撮った正確な位置を示す地理的座標を入れることもできるのだが、この機能をサポートしている市販のカメラはほとんどない。しかし Geotag ツールを使えば、高価なカメラやGPS受信機を持っていなくても地理情報(ジオタグ)を写真に追加することができる。Geotagは、ジオタグを複数の写真に手早くまとめて追加することができるなどの興味深い機能もある便利なユーティリティだ。