米Adobe、携帯電話などでのFlash利用を促進する「Open Screen Project」

 米Adobe Sysmtemsは5月1日(米国時間)、「Adobe Flash」をさまざまなデバイスで利用できるようにするプロジェクト「Open Screen Project」を発表した。Flash、それに「Adobe AIR」などの自社技術を、PC以外の端末で普及させる狙い。携帯電話メーカーや家電メーカー、それにコンテンツプロバイダ、合計約17社が賛同を表明している。

 PCで広く普及しているFlash、それにAdobeが次世代技術として強力にプッシュしているAIRを、さまざまなデバイスで普及させるための取り組みとなる。

 Adobeはこれにあたり、FlashのファイルフォーマットであるSWF、FLV/F4Vの両仕様の利用制約を撤廃しオープンにした。このほか、Flash PlayerのためのデバイスポーティングレイヤとしてのAPI情報、Flash Castプロトコル、AMFプロトコルなどを公開していく。これにより、さまざまなOS、デバイスで一貫したランタイム環境、最適なパフォーマンスを提供できるという。

 Adobeはまた、次期バージョンよりFlash PlayerとAIRのデバイス向けライセンス費用も撤廃する計画だ。

 Open Screen Projectには、NTTドコモ、フィンランドNokia、米Verizon Wirelessといった携帯電話企業、それに英BBCなどのコンテンツ企業が名を連ねている。

米Adobe Systems
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