GNOMEでCDを作成するならBraseroが最高

  Brasero は、この4月にリリースされるUbuntu 8.04(コードネームHardy Heron)においてSerpentineに取って代わる予定のCD作成ユーティリティだ。BraseroはSerpentineが持つ機能に加えて、データCD/DVDプロジェクト、ファイルの完全性のチェック、マルチセッションをサポートしている。

ブレンド処理により写真の画質を向上させるEnfuse

 風景を撮影する場合に同じアングルで露出を変えた一連の写真を撮っておくと、ハイライトと陰影のバランスの取れた1枚の写真に合成することが可能である。従来こうした処理を行うにはQtpfsguiなどのトーンマッピング型アプリケーションを使うのが主流であったが、トーンマッピングは処理終了までの時間が長く、使いこなしも難しく、不自然な結果を生じさせる場合もあるという欠点を有している。これらと対照的に、取り扱いが簡単で、処理も速く、得られる結果も優れているのが Enfuse という新規に登場したツールである。

デジタル著作権:“DVDヨン”のベンチャーがコンテンツ変換ソフト公開

 ベンチャーの米doubleTwistは2月19日(米国時間)、音楽や動画などのデジタルコンテンツを、音楽携帯電話や携帯ゲーム機など向けに変換・転送できるパソコンソフトを公開した。無料でダウンロード提供している。デジタル著作権管理技術(DRM)の解除機能も備えており、物議を醸しそうだ。

RippedWireおよびWinFFを用いて行うLinux上でのビデオフォーマット変換

 本サイトではこれまで、ビデオファイルをフリーのOggフォーマットにエンコードないしトランスコードするためのGUIツールとしてOggConvertおよびThoggenを紹介してきた。しかしながらこの種のコーデックとしては、TheoraおよびDirac以外にも多数のオプションが存在している。よって本稿では、DVDのリッピングとコンバージョンに特化した RippedWire および、DVDコンテンツその他ビデオソースのコンバージョンに対応した WinFF という、操作性と品質の両面で優れた2つのユーティリティを紹介することにする。

LinuxでM-Audio製品を試用する

 M-Audio社は、20年に渡ってコンピュータ・ミュージシャンにハードウェアとソフトウェアを提供し続けている。音楽好きのPC初心者をターゲットとし、“今すぐ音楽を(make-music-now)”というコンセプトに基づく同社の新しい製品シリーズには、マイク、スピーカー、ドラムマシン、DJミキサーデッキなど揃っている。ただ残念ながら、これらにバンドルされているSessionというソフトウェアはWindowsでしか使えない。我々が挑んだのは、M-Audioのハードウェア(具体的には、MIDIキーボードKeyStudioとオーディオインタフェースFast Track)をLinuxアプリケーションで試すことだった。そして、半ば成功という結果が得られた。

ぶれたりピントが外れたりした写真を修正する

 風や振動や手の震えなどが原因で、ぼやけた写真を撮ってしまったという経験は誰にでもあるだろう。しかしこのデジタル時代には、もう絶望する必要はない――ぼやけたりかすんだりした写真でも、撮ってしまった後に修正することができる。このような修正を行なうことができるツールはLinux用にも複数存在する。

Linuxで字幕を作成する

 英語圏の人にはあまり馴染みがないかもしれないが、世界のそれ以外の地域の人にとって字幕とは、映画を本当に楽しむことができるか、あるいは映像を見ながら何が起こっているのかを単に推測するだけに留まるのかの違いを生み出すものだと言っても良いだろう。Windowsには字幕を扱うためのツールが幅広く揃っているが、実はLinux用のアプリケーションでもそのような作業を行うことができる。本稿では、編集やリッピングや変換などを行う便利なツールを紹介する。

Album Cover Art DownloaderでiPodを楽しく

 自分で集めたCDや(内緒だが)友人のコレクションにあるCDをリッピングするとき、私はカバー・アートにこだわったことがない。iPodにアルバム・アートはさして重要ではない、そう思っていたのだ。ところが、我が家にiPod touchがやってきて、私はあっさり宗旨替えをした。Appleの言う「カバー・フロー」機能を使ってページをめくるように自分の音楽コレクションを次々に見ていくのは楽しい。アルバム・アートがほとんどなければ、あの楽しさが半減してしまうではないか。しかし、購入してもいないアルバムのカバー・アートがiTunesにあるとは限らないのが悩みの種だった。だが、ありがたいことに、 Album Cover Art Downloader (ACAD)という、GPLライセンスの小さなアプリケーションがこの悩みを解決してくれた。

Linuxで利用可能なCLI操作型オーディオプレーヤ

 現代社会を生きる人間として音楽なしのライフスタイルというものを想像できるだろうか? Linuxの場合も、必要なコーデックがそろっていれば、世にある大部分のデジタルオーディオフォーマットは再生できるようになっている。こうしたLinux用オーディオプレーヤのうち、AmarokRhythmbox、Audacious、XMMSなどは直感的な操作が可能なグラフィカルユーザインタフェース形式のアプリケーションとして作られており、プレイリストでの曲順ソートなど様々なオプションが装備されているのが一般的だ。しかしながら、旧式化したハードウェアで音楽再生をする関係上使えるリソースが限られているといったユーザはどうすればいいのだろうか? Linuxの場合、こうしたオーディオプレーヤの中にはコマンドラインでの操作が可能なものも複数存在しているのである。

KoverartistによるCDケースカバーの簡単作成

 カメラからLinuxコンピュータに写真やビデオを移し、それをDVDに焼くだけなら、さまざまなオープンソースツールがあって、どれでも選べる。だが、焼いたディスクをおじさん、おばさん、いとこに送るまえに、それに自分だけのカバーをつけられたらすばらしいと思わないだろうか。 Koverartist は、芸術的なCDケースカバーを簡単に作るためのKDEアプリケーションである。

LinuxでPhoto CDをサポートする難しさ

 写真の世界でファイル形式というとKodak独自規格のPhoto CD(.PCD)が名高く、かつてはフィルム・スキャンと言えばこの形式だった。しかし、今では、扱いの難しい遺物と化している。そのPCDイメージの復活をLinuxシステム上で試みたので報告する。それは、デジタル・アーカイブにおけるオープン・スタンダードの重要性を示す実例でもある。