米Sun、RIA環境「JavaFX」のロードマップを明らかに

 米Sun Microsystemsは5月6日(米国時間)、米サンフランシスコ州で開催した「JavaOne Conference 2008」にて、RIA(リッチインターネットアプリケーション)技術「JavaFX」のデモと共にロードマップを公開した。今年7月にも開発者向けのプレビュープログラムを開始する計画だ。

 JavaFXは、ランタイム、メディアフレームワーク、スクリプト言語「JavaFX Script」で構成されるSunのRIA開発環境。JavaFXはPCのほか、携帯電話、TVなどさまざまな端末向けのリッチクライアント技術で、米Adobe Systemsの「AIR」、米Microsoftの「Silverlight」に対抗するものとなる。Sunは、昨年のJavaOneで同技術を最初に発表した。

 まずは今年7月、開発者向けとして、デスクトップ向けの「JavaFX Desktop SDK」のアーリーアクセス版を公開する。開発者向けとしてはこのほか、プレビュープログラム、Web開発者向けの情報を集めたWebサイトやフォーラムも開設する。

 秋には正式版の「JavaFX Desktop」を、その後、2009年春には「JavaFX Mobile」と「JavaFX TV」の正式版をリリースする予定という。

 JavaはPC/ブラウザのほか、携帯電話やTV、Blu-ray Discプレーヤーなどにも浸透しており、Sunはこの土台を生かす戦略だ。

米Sun Microsystems
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