斬新さと危うさを併せ持つFedora 9

 最新のFedora 9は、従来のFedoraプロジェクトの方針どおり、定番ディストリビューションとしては非常に斬新な仕上がりになっており、独自に開発されたものに加え、ほかのディストリビューションからも新たなアプリケーションが導入されている。それにしても、これほど位置づけが微妙なFedoraリリースは見たことがない。確かに時代の最先端といえるが、ある意味ではキワものと呼べなくもないのだ。下位システムとデスクトップソフトウェア群がアップデートされているほか、ユーザの利便性を損なうことなく斬新さを盛り込んだ部分は評価できる。その一方で目につくのが、特にパッケージのインストール方法など、使い勝手よりも目新しさが優先された変更点である。

Fedora 9のリリース――“Make waves”をスローガンとした貢献者中心のプロジェクト活動

 かねてよりFedoraディストリビューションはその革新性についての定評を確立しているが、本日(5/13)リリースされたFedora 9もその例から漏れていないようである。簡単に実行可能なファイルシステムの暗号化やext4フォーマットのサポートなどは、今後リリースされる他のディストリビューションにて標準化されるであろう諸機能を、時間にして半年は先行して採用したと見ていいだろう。しかしながら本年2月に新たなFedoraプロジェクトリーダとして就任したPaul W. Frields氏の言葉を借りるならば、今回のリリースを際だたせている変化はテクノロジ面ではなくそのサポートコミュニティに関するものであり、より広範なフリーソフトウェアの世界に貢献するテクノロジとしての存在形態ということになる。

もっと参加しやすいコミュニティーに Fedoraの新議長が語る

 「コミュニティーにとって障壁となるものを取り除きたい」。新任のFedora議長Paul W. Frieldsはこのように抱負を述べた。数週間前に就任したばかりで職場環境や職員の理解に努めている最中だが、このビジョンはすでに発言の端々に折り込まれ、在任中に実現したいFedoraプロジェクトの目標について述べたあらゆる発言の基礎になっている。

再インストールせずにFedoraを32ビット版から64ビット版にアップグレード

 Linuxのすばらしい点の1つは、32ビットのAMD XPプロセッサ搭載マシンから64ビットのIntel Core 2マシンにハードディスクを移設しても、Linux環境がそのまま動作することだ。ただし、この場合、プロセッサは64ビットコードに対応していても、32ビットのカーネル、Cライブラリ、システム環境一式を実行することになる。また、新しいマシンに4GB以上のメモリがあっても、その一部は利用されないか、32ビットのPAE(Physical Address Extension)カーネルを実行するかのどちらかとなり、せっかくのリソースが無駄になってしまう。だが、Linuxディストリビューションを64ビット版にクロスグレードすれば、リソースをもっと賢く活用することができる。

システム管理者が作り上げるネットワーク管理ツール Func

 Red Hatから新しいツールが誕生した。Fedora Unified Network Controller、略称Func。開発した技術者たちは、今、Funcに熱い思いをたぎらせ、Funcの有用さを知ればコミュニティーの人たちもこぞって賛同すると確信している。Red Hat Community Development ManagerのGreg DeKoenigsberg氏に言わせると、「Funcは、誰もが『そうそう、こういうのを書こうと思っていたんだ』と言う類のもの」だ。

.rpmnewおよび.rpmsaveファイルを正しく整理するためのガイドライン

 FedoraあるいはRed Hat系ディストリビューションの新規ユーザ向けのアドバイスとして.rpmnewおよび.rpmsaveという拡張子の付いたファイルについて注意を促す必要性を感じた人はほとんどいないだろう。大部分のユーザにとってこれらのファイルは、知らないうちにハードドライブ上に作成されていただけの存在ないしは、バージョンアップグレード時において瞬間的に表示されるメッセージ項目の1つに過ぎないはずである。つまり、これらのファイルは何をどう扱っていいのかよく分からない存在であり、故に放置しておくべしというのが、大半のユーザの認識するところだろう。実際のところ、これらのファイルはいくつかの基本コマンドを使うことで簡単に整理できるものであり、またこうした作業をこまめに行っておくことが、将来的なアップグレードをトラブルフリーに進めるための予防措置として機能するものなのである。

yumのパッケージ管理機能を強化するプラグインとユーティリティ

 FedoraのPirutは、ソフトウェアの基本的なインストールとパッケージ検索に適した便利なツールだ。だが、パッケージ管理を思いどおりに行うには、基本に立ち返ってyumを使いこなす必要がある。ちょうどDebianシステムのdpkgがapt-getツールやSynapticのようなグラフィカルツールの根底を成すバックエンドになっているように、RPMシステムではyumがPirutやアップデータのPupを陰で強力に支えている。yumはPirutよりもオプションが豊富なだけでなく、追加のプラグインやユーティリティによって機能を拡張することもできる。なお、そうした追加機能の多くはyum専用のものだ。

Fedora 8――ビデオツアー

 以下の3つの短いビデオ(各ビデオの長さは8分以下)では、Fedora 8翻訳記事)のインストール/セットアップ作業の際の「ルック&フィール」がどのような感じかや、デフォルトでどのようなソフトウェアがインストールされるのかなどについて紹介する。また3つめのビデオでは、Fedora 8でのソフトウェアのインストールの方法と――それと同じくらい重要なこととして――アンインストールの方法を紹介する。

革新の伝統に立ち返るFedora 8

 ソフトウェアのメジャーアップデートと一口に言っても、すべてが同じくらいに重要であるというわけではない。たとえばFedoraの最近の2つのリリースを比べてみれば良い。Fedora 7では、舞台裏的な部分の改良が行なわれたり、外部の一般の人々にも吟味できるようにリリースプロセスが公開されたりはしたものの、デスクトップユーザの目に見えるような改良点はほとんど提供されなかった。対照的にFedora 8 Test 3から伺い知れるように来月予定されている次期リリースのFedora 8は、革新的な新技術を幅広く導入するというFedoraの伝統に立ち返るものになるようだ。そのような新技術の中には、新しいファイアウォールツールなどプラスではあるが些細なものもある。一方、Javaの一バージョンであるIcedTeaCodec Buddyなどのような新技術はまだ不備な点もあるものの、やがては他のディストリビューションにも含まれるようになる可能性を秘めたものだ。

Fedoraの統計情報に見るLinuxユーザ像

 Fedoraプロジェクトが先日、Fedora 7を使用しているシステムの数などを含む詳細な統計の内容を明らかにした。Fedora 7は5月末のリリース以来、30万人を越えるユーザを獲得しているという。この数字はかなり良いものに思われるものの、Fedora Core 6の時にはリリース後おおむね同じ期間で40万人を引き付けることに成功していた。この数字が何を物語っているのか、Fedoraプロジェクトのリーダーを務めるMax Spevack氏に聞いてみた。

レビュー:Fedora 7

 Fedora 7が先週リリースされた。スケジュールからやや遅れたものの、新機能やアップデートが大量に含まれており、ハードディスクへのインストールも可能なライブCD版の「spin」にもKDE版とGNOME版が用意されている。私が試してみたところFedora 7には数多くの良い点があったものの、FireWireスタックのバグが原因で外付けバックアップディスクの利用に問題があったため、完璧からはほんの一歩手前のリリースだということが分かった。

Red HatからFedora 7がリリース

 Red Hatは本日、コミュニティベースで運営されているLinuxディストリビューションFedora 7のリリースに関するアナウンスを行った。Fedora 7では、これまでFedora CoreとFedora Extrasとの2つに分かれていたリポジトリが統合され、またカスタム版ディストリビューションの作成が可能な新型ビルドツールも新たに提供されることになるため、コミュニティによる貢献がより積極的に取り入れられることになるはずである。

FedoraがCoreとExtraのリポジトリを統合

 5月3日正午(米国東部夏時間)、Red Hatの開発陣はFedora CoreとFedora Extraのリポジトリの統合に着手した。今回のFedoraリポジトリの統合は、Fedora 7のリリースに向けた大きな変更点1つである。また、企業が支援する主要ディストリビューションで、コミュニティのメンバーによるディストリビューション内部のパッケージ構成の変更が認められたのはこれが初めてだ。

フリーソフトウェア化を視野に入れたFedoraによるリポジトリの再編成

Red Hatの支援するFedoraプロジェクトは現在、次バージョンのリリースに先がけて様々な改変を進めているところである。例えば来るFedora 7ではCoreおよびExtraソフトウェアリポジトリが統合される予定であることを契機に、非フリー系および非オープン系ソフトウェアについてはプロジェクトのガイドラインに則していないものをリポジトリから取り除くべく、Fedora開発陣による監査が行われている。そして最終的に同プロジェクトは、そのパッケージガイドラインを“フリーソフトウェア”オンリーとした内容に改訂するかもしれないというのだ。

Fedora、次期リリースの延期と新デザインのテーマを発表

今週Fedora Project Boardのメンバーが集まり、次期リリースFedora 7 (F7) についての問題点が話し合われた。F7のリリースは当初4月26日に予定されていたが、現在は5月24日に延期されている。これによりF7の最終リリースを今年のRed Hat Summitにてデビューさせるという開発チームの計画は流れることになった。とは言えRed Hat Summitでは、F7の新テーマに決定したアートワークを見ることはできるだろう。