フリーソフトウェア化を視野に入れたFedoraによるリポジトリの再編成

Red Hatの支援するFedoraプロジェクトは現在、次バージョンのリリースに先がけて様々な改変を進めているところである。例えば来るFedora 7ではCoreおよびExtraソフトウェアリポジトリが統合される予定であることを契機に、非フリー系および非オープン系ソフトウェアについてはプロジェクトのガイドラインに則していないものをリポジトリから取り除くべく、Fedora開発陣による監査が行われている。そして最終的に同プロジェクトは、そのパッケージガイドラインを“フリーソフトウェア”オンリーとした内容に改訂するかもしれないというのだ。

Fedora、次期リリースの延期と新デザインのテーマを発表

今週Fedora Project Boardのメンバーが集まり、次期リリースFedora 7 (F7) についての問題点が話し合われた。F7のリリースは当初4月26日に予定されていたが、現在は5月24日に延期されている。これによりF7の最終リリースを今年のRed Hat Summitにてデビューさせるという開発チームの計画は流れることになった。とは言えRed Hat Summitでは、F7の新テーマに決定したアートワークを見ることはできるだろう。

Fedora 7テスト第1版が登場

Fedoraチームは、Fedora 7のテスト第1版をリリースしたと発表した。BitTorrentおよびFedora Projectのミラー・サイトからダウンロード可能、ライブCDも提供される。Fedora 7では、Fedora Core(完結したオペレーティング・システム全体)とFedora Extras(OSを補足するアドオン)の両方を1つのパッケージに収容し、最終リリースでは統合が予定されている。Fedora Core 6と比べ、Fedora 7では名称が短くなっただけでなく、Coreコレクションをすべて含むISOセットを提供しない点でも異なる。目的別に版を制作することにしたからだ。

波紋を広げるFedoraの利用統計

この1月、Fedoraは、重複を除いてIPアドレスをモニターするトラッキング・ツールで利用者数を計測した結果、Fedora Core 6のユーザー数が100万を超えたと発表した。この利用統計は、Fedoraの今後のリリースにとって、どのような意味を持つのだろうか。そして、Linuxコミュニティー全体にとっては? その答えは、どちらも、実り多いものになりそうだ。

Fedora Summitで公開されたロードマップ:コミュニティ全体に関わる大幅な変更

先月、Red HatのFedoraプロジェクトに携わる開発者、エンジニア、マネージャたちが、同プロジェクトの短期および長期的な将来計画を検討すべく、マサチューセッツ州ウェストフォードで開催された3日間のサミットに集結した。そしてブレインストーミングセッションの結果、Fedoraコミュニティ全体に変化を及ぼすロードマップが定められたのである。

操作性に優れたFedora Directory Serverを用いたディレクトリサービスの導入法

今日のネットワークにおいてディレクトリサービスは、ネットワーク管理者によるユーザおよびリソースの管理作業を支援するという点で重要な役割を果たしている。もっともつい最近まで、セキュアかつ操作性に優れたオープンソース系ディレクトリサーバと言えばOpenLDAP以外に選択肢は存在しなかった。このソフトでも一通りの作業をこなすことはできるのだが、商用版の同種ソフトほどの洗練さを期待することはできない。ところがLinuxを用いたエンタープライズディレクトリサーバに話を限れば、Red Hatのオープンソース系LDAPサーバとして位置づけられているFedora Directory Server(FDS)を利用することで、必要な設定が極めて簡単に行えるのである。

新任のFedoraテストリード、仕事に取り掛かる

Fedoraプロジェクトの新任テストリードWill Woodsは、その地位に就いてまだ数週間なのに、もう明確な目標を定めている。SlashdotでFedoraの話が出ると彼はいつもこう指摘する。「FedoraはRed Hat Enterprise Linux(RHEL)のためのRed Hatによるベータテストに過ぎないと論う人が必ず出てくるものだが、それは事実に反する。そうした言われなき発言が二度と繰り返されぬようにしたいと思う」

FUDCon、そしてFedora Foundationの終焉

マサチューセッツ州ボストン ─ 先週の金曜日、LinuxWorld Conference & Expoの終了後、ボストン大学(Boston University School of Management)で開催された第5回Fedora User and Developer Conference(FUDCon)に出席した。Fedora Foundationの終了(時間の問題だったが)に関するRed Hatの発表についてホールでは噂話が飛び交っていたが、おもしろい講演も聴けた。