Berkeley DBが、MySQLで選択可能なストレージ・エンジンから除外される

 スウェーデンのMySQL ABが、同社のオープンソースRDBMS「MySQL」における「Berkeley DB」のサポートを取りやめたことが話題になっている。Berkeley DBは、組み込み向けのオープンソース・データベースで、8月末にMySQLのWebサイトに掲示された情報によれば、「MySQL 5.1.12」以降では、Berkeley DBをMySQLのストレージ・エンジンの1つとして選択することができないという。

MySQL、Berkeley DBストレージエンジンを捨てメモリキャッシュ方式のプラグインを追加

MySQLはバージョン5.1.12のリリースに伴い、Berkeley DB(BDB)ストレージエンジンをデータベースエンジンのサポート対象から外すことを予定している。一部の関係者からは、この動きはOracleによるSleepycat買収を受けたもので次はInnoDBが対応エンジンのリストから消えるのではないか、という見方も出ている。しかしMySQLのアーキテクチャ・ディレクタBrian Aker氏は、InnoDBの除外は考えられないし、Berkeleyエンジンのサポートを中止するのは技術的な理由からだと語っている。また彼は、メモリキャッシュ方式のMySQL用ストレージエンジン・プラグインを初めてリリースすることも公表している。

元Sleepycat CEO、Oracleの組み込みデータベース戦略を語る

 米Oracleは大規模データベース市場で大きな支配力を有しているかもしれないが、小規模なデータベースを求めるユーザーにはあまり評価されてこなかった。Oracleが2月に買収したSleepycat Softwareの元CEOで、現在、Oracleの組み込み技術担当バイスプレジデントを務めるマイケル・オルソン氏は、そうしたこれまでの状況を変革しようと試みている。

NEC、異種DBのデータ連携ソフトを拡販、3年間で300セットを目標

 NEC(矢野薫社長)は、企業内に分散したデータを統合するニーズが高まっていることから、異種データベース(DB)間のデータ連携ソフトウェア「DataCoordinator(データコーディネータ)」を本格的に拡販する。7月中旬には、Linux版オラクルDBなど対応データベースが拡大した同製品の新版「同RA Ver3.2」を発売。同社のサーバーやストレージなどの販社を通じ、3年間で300セット、売上高15億円の販売を目指す。

日本NCR、Linux環境で運用できるDWH用サーバと大容量データベースを同時発売

 日本NCR(本社:東京都港区)は2006年7月5日、新たにLinuxに対応したデータウェアハウス用MPP(超並列処理)サーバの新製品「NCR 5450」シリーズと、大容量データベース 「Teradata V2R6.1.1」Linux版を同時発売した。両製品を組み合わせることで、Linux環 境でメインフレームクラスの堅牢な意思決定システムを運用できるという。

テクマトリックス、企業DBシステムの監査対応ソリューション

 テクマトリックス(本社:東京都港区)は2006年6月28日、企業内データベースシステムのセキュリティを強化する監査対応ソリューション「DB内部監査スタートパック」を発表した。個人情報や財務情報などを取り扱うDBに対するアクセスを監視する。初期導入費用はエントリー版が198万円から(ハードウェア込み)。7月下旬から提供開始する。